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第922話

side :斗真 調子に乗った希をどうやってお仕置きしようか考えていたその時だった。 微かに、本当に微かに、声のようなものが聞こえてきた。 ピンときて思わずお互いの顔を見合わせた俺達は 「希…アレって…」 「うん、斗真…多分…」 「これだけ離れてるのに聞こえるって…」 「昨日の今日だぜ!?どれだけ盛ってんの!?感心するわ…」 「はあっ…凄過ぎて…萎える…」 見ると、俺のソレは少し頭を下げていた。 希の視線をソコに感じた。 「何見てんだよっ!」 「ダメだ!斗真、帰ってこいっ!」 言うなり、希は俺自身を握り締めると、上下に扱き始めた。 「うおっ!希っ!何やって、あっ、あっ」 俺の言うことも聞かず、下からの突き上げも始まった。 ぐじゅぐじゅ、ぱちゅぱちゅと滑った音が聞こえる。 俺の良いところを掠める希の切っ先は、俺を狂わせる凶器だ。 貫かれたところから這い上がってくる快感に、頭がぼんやりしてくる。 キモチイイ キモチイイ モットオクニホシイ ハキダシタイ 次第に本能に支配され始める。 口からは、甘く変わった吐息が溢れ、目には涙が滲んできた。 希の肩を掴む手に力がこもり、爪が食い込んでいるのだろう、希が少し顔を歪めた。 そんなことにも気が回らないくらいに、俺はこの行為に没頭していた。 二人の動くリズムがピッタリと重なり合う。 希、気持ちいいか? 「あっ、あっ、はうっ、あっ、んっ」 無意識に零れ落ちる嬌声に、希がうれしそうに喉を鳴らして笑っている。 「斗真、気持ちイイだろ?俺もサイコーに気持ちイイよ!」 頭の中が段々白くなっていく。 それでも身体は快楽を追い求めて動き続ける。 希に擦られる肉棒は、今にも爆ぜそうに熱を帯び膨らんでいる。 あぁ…もう限界…

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