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第925話

今日も快晴のようだった。 希の腕の中で目覚めた俺は、ほぼ同時に起きた希にぎゅうぎゅうに抱きしめられ辟易していたが、肌の温もりが心地良くて、暫く布団の中でもぞもぞしながらくっ付いていた。 流石に今朝は盛ってこない。 お利口な大型犬にキスのご褒美をやって、着替えようと起き上がった。 ふと、自分の胸に視線を落とすと…やられた… 真新しい幾つもの赤い斑点が散りばめられていた。 この分じゃ、おそらく全身に…もう鏡を見るのも止めた。 はあっ、とため息をついて希を睨め付けると、素知らぬフリをして明後日の方向を向いている。 確信犯め。やっぱりお仕置きだな。 一週間のエッチ禁止にするか。いや、俺が我慢できなくなるかも。 時間を気にしながら急いで着替えると、フロントから内線が掛かってきた。 希が応対している間に洗面を済ませて荷物を纏めておく。 「朝食の時間だから部屋に入っても大丈夫か、って確認の電話だった。」 「うん、大丈夫。もう支度できてるから。」 程なくして、隣の部屋にセッティングされた朝食を平らげて食後のコーヒーを楽しんでいると、ユータから着信があった。 「トーマ、おはよー!ご飯食べた? ねぇ、そっちにもう行ってもいい?」 希を見ると困った顔をしながらも頷いていた。 「ユータ、おはよー! 今終わってコーヒー飲んでるとこ。 準備できたならおいでよ。」 「OK!じゃあ、あとでねー!」 通話を終えると、支度を済ませた希が抱きついてきた。 「また暫く斗真が“お預け”になっちゃうから。」 頭をポンポンと撫でて好きなようにさせていると、俺の尻を触り出した。 その手つきがいやらしい。 無言で手の甲を捻り曲げると 「痛たたたっ!」 と叫んで離れるのと同時に、部屋のチャイムが鳴った。

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