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第985話

俺はぺちゃぺちゃと音を立てながら 「『何』って…『ナニ』に決まってんじゃん! 俺を受け入れてくれる健気な蕾を愛してるんだ。 邪魔するなよ。」 「やっ、ちょっ、それは、嫌だっ! 止めっ、止めろっ!待って、待てってば!」 暴れる斗真をがっちり掴んで動けないようにしてやった。 「いいから、大人しくして。 斗真、お前の何もかも全部愛したい…俺を…俺を受け止めて…」 俺の真剣な気持ちが伝わったのか、斗真の抵抗する力が抜けてきた。 「恥ずかしいから、大概にしてくれよ…」 「ふふっ、俺達愛し合う夫夫だからいいじゃん。 斗真、愛してる…」 「もう」「ばか」「すけべオヤジ」とかぶつぶつ言いながらも、結局斗真は俺が満足するまでさせてくれた。 きっと羞恥で全身真っ赤になってるんだろうな。 斗真が仕込んでいた甘いローションの代わりに、俺の唾液をたっぷりと押し込んだ。 斗真は自分で準備してくれてた…その健気な気持ちがうれしかった。 …もう、これくらいで大丈夫だろう… 俺自身ももう痛い程に大きくなっている。 先走りで滑る切っ先を柔らかくなった蕾に擦り付けた。 「うっ」 ぷちゅ、と空気を孕んだ音がして、斗真の中は滑らかに俺を飲み込んでいく。 あったかい…キモチイイ… すっかり俺の形になった斗真の中に包まれながら、一気に根元まで押し込むと息を吐いた。 びきびきと脈打つ俺自身を襞が纏わり付き、動きたいのに動けない。 「…斗真…大丈夫か?」 「…んっ…希で一杯になってる…熱い…」 そっと背中にのし掛かって密着した。 どくどくどくと走る心臓の音がリンクして身体中を駆け巡っている。 背骨に唇を這わすと、びくりと背中が跳ねた。

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