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第989話
俺は斗真の手首をぎゅっと掴むと、ベッドのスプリングを使って突き上げを開始した。
「うわっ、ちょっ、待っ、のぞ、みっ、待てっ!
あっ、ああっ!」
斗真は、俺の上で甘い声を上げ始めた。
誰が待つもんか。
待たねぇよ。
ほらほら、ココ、良いとこだろ?
ゴリゴリ擦ってるのが分かるぜ。
うんうん、気持ちいいよな。
声、めっちゃ甘くなってる。かわいい♡
奥にも、ずんずん入ってる。
先っぽ、ちゅっちゅっ吸い付かれてるみたい…
すっげぇ、気持ちイイ。
俺、持つかな…すぐイきそう。
心の声がダダ漏れになっていたのだろうか、斗真が喘ぎながら文句を言う。
「ばかっ、そんな、解説なんか…くうっ、するなって!
…んっ、さっさと、イけってば…あうっ」
「くっ…」
一際奥に辿り着いた途端、呆気なく暴発した。
斗真の両手を握りしめたまま、最後の一滴まで絞り出した。
ふるっと震えて大きく息を吐くと、斗真がゆっくりとのし掛かってきた。
じっとりと汗ばんだ肌と跳ねる心臓が密着する。
掴んでいた両手を離し、そっと抱きしめる。
斗真は口で呼吸しながら、ちらりと上目遣いで俺を睨んでいる。
「無茶しやがって…」
「だって、とーま、かわいいんだもん。」
あざとかわいく言ってやった。
斗真はそんな俺の言葉を無視して、腰を揺らしながら体内の萎えた俺自身を抜いた。
ごぽり、ぬちゃ、と音がして、白濁に塗れたモノが現れた。
自分のモノとはいえ、くったりと力を失ったら何とも情けない姿だな。
「我ながら勃起したら立派なのに、通常運転の時は何ともかわいそうに見える。」
何だかおかしくなってくすくす笑うと、斗真も笑い出した。そして
「通常でもご立派だろ?」
とフォローしてくれた。
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