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第4話
あれは中3の夏休み。
受験を控えて追い込みを掛けようと、二人で宿題をしていた時だった。
いつものような元気がなくてぼんやりしている希が気になって
「おい、希。どうした?元気ないぞ?腹減ったなら何か作ってやろうか?」
「…え?ううん。大丈夫。何でもないよ。」
答えた希の目が潤んでいるのに気が付いた。
「…希?」
希の涙を見た瞬間、体の奥がどくんとして、先端に熱が溜まっていくのを感じた。
うわ、これ何?
ネットや雑誌での知識は山程ある。が、いざ自分の身に起こるとパニック寸前になっていた。
俺…希に感じてる…?
かわいい。押し倒したい。
コイツは…男だぞ?やべぇ…抱きたい…
希…
今にも零れそうな涙が大きな目から…ぽろりと一筋流れた。
俺はなぜ希が泣くのかわからぬまま、その流れた涙をそっと拭うと、そのまま抱きしめて押し倒した。
ひっと声にならない声で悲鳴を上げた希が必死で対抗するが、俺の力には敵わない。
背中をばしばし叩かれるが、気にならない。
至近距離でお互いの息がかかり…俺は噛みつくように希にキスをした。
「んむっ?んんっ、んーっ!」
片手で希の顎をガッチリと掴み、片手で腰を抱いて動かないようにすると、無理矢理こじ開けた口の中に舌を侵入させた。
ぬるり くちゅっ
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