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第27話
あぁ…やっぱり。
覚悟していたが、いざとなったら足がすくんで動けない。
それでもやっとの思いで一歩踏み出して、バスルームへと向かった。
色々と調べた通りにできる範囲で自らの後孔を解し…なんとも言えない感触に身震いする。
自分の指なのに異物感が半端ない。
脱衣所にあがる頃には既にぐったりとなっていた。
バスローブに袖を通すと、胸の動悸が激しくなってきた。
寝室へ行くように指図され、入れ替わるように希がシャワーを浴びている間、手持ち無沙汰にそっとベッドの端に腰掛ける。
落ち着かなくキョロキョロしていると、音を立てずに希が側に来た。
びっくりして心臓が跳ね上がり、仰け反ったところを肩を押され、ベッドに沈み込んだ。
すかさず馬乗りになられて、唇を塞がれる。
「んん?んふっ?」
早急なキスに対応できない。唇を割られて舌が侵入してきた。
ぬるりと滑り込んだそれは歯列をなぞり、上顎や舌の根元に吸い付いてくる。
初めての刺激に体も頭も追いつかない。
コイツ、慣れてる?
キスだけで翻弄されて息が上がり、身体中の力が抜けてしまった。
口内を散々蹂躙されてやっと希の唇が離れた。
「ふーん。もっと遊んでるかと思ったのに。
初心 な反応するんだな。」
嘲るように言われて、かっと頬が熱くなる。
黙ったまま睨み付けると、一気にバスローブを脱がされ、素っ裸にされた。
「なかなかいい身体してるじゃん。
大丈夫。傷つけたりしないから。」
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