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第39話
引き裂く勢いで上衣を剥ぎ取られ、出したばかりの自分のものでぐちゃぐちゃになった下着ごとズボンを一気に引き下ろされた。
つーっ と糸を引いた白濁の液が、下着からぷつりと切れた。
「いい眺めだな。」
羞恥の余り、全身がカッと朱に染まった俺は、思わず希を睨みつけた。
希はそれに構わず俺に馬乗りになると、半勃ちの雄臭いフェロモンでむせ返る切っ先を俺の唇に当てた。
「自分だけ楽しまずに俺もイかせてくれよ。
いつも偉そうに御託 を並べるその口でな。」
ムカついた。お前、何様?
わかったよ。俺のテクが忘れられないくらいにイかせてやる。
舌先を突き出し、先走りでヌルヌルの切っ先をちろちろと舐め始める。
少し漂白剤っぽい匂いがして青臭く苦いと言われるその味は、聞くだけで正直苦手だった。
自分のものでさえ、嫌悪感があった。
今まで付き合った奴とは、そこまでする深い関係にはならなくて、というか、俺の中で『コイツじゃない』と本能的に拒否していて、知識だけの行為だった。
でも…希のは、なぜかイヤじゃない。何で?
乾いた砂が水を吸い込むように渇望して『舐めたい、しゃぶりたい』と心から求めていた。
歯を立てないように気を付けながら、俺は希の楔に舌を這わせた。
舌を小刻みに動かしたり、甘噛みをしたり…俺は夢中になって希の楔を愛し続けた。
半勃ちだった楔は、ぐんと嵩を増し、俺はそれに気を良くして、ますます口淫に溺れていった。
「はぁっ…うっ…くっ…」
頭上から希の甘い声が降ってきた。
希が感じてる。
俺の口で。
突然頭を押さえつけられ、口の中で大きさを増したと思った瞬間、粘ついた液体がなだれ込んできた。
「けほっ、けほっ…ぐっ…」
喉に引っかかる異物感と匂いにむせ返る俺の頭を希が撫でていた。
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