希は零れた涙を舌先でそっと舐め上げて、目尻に口付けた。 「斗真…俺を…受け入れて。」 じっと俺を見ながら、希の両手が硬くしこった胸の粒をきゅっと摘んだ。 びくんと身体が跳ね、そこからじわじわと甘い痺れが湧き上がってくる。 この部屋に連れて来られてから、責められ続けていたそこは、まだ希の指を覚えていた。 「くっ…うっ…っ…」 声を上げまいと、歯を噛みしめ耐える俺に 「もう、我慢する必要はないだろ？ 感じたまま、声を出せよ。 斗真…お前の声、聞かせて…」 一層強く、捻るように抓られた。 「ああっ！」 甲高い声が出てしまい、両手で口を塞いだが遅かった。 やんわりと手を外されて、シーツに縫い止められ 「かわいいから聞かせろ。」 にやりと笑った希の顔が下に下りていき、胸の粒を口に含むと、ちゅっちゅっと赤子のように吸い付き、その圧迫感が生み出す快感と羞恥で、気が遠くなりそうだった。 胸だけでこんなに感じて…繋がったら俺はどうなってしまうんだろう… そんな俺にお構いなしの希は、舌を生き物のように蠢かせ、俺の反応を楽しんでいるかのようだった。