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第77話
「斗真…一つになろう…」
希は、しとどに濡れた自らの分身を俺の蕾に当てると、少しずつ分け入ってきた。
いくら解されたとはいえ、久し振りのその圧迫感は半端なく、俺は はあはあと大きく息を吐きながら、痛みとともに怒張したそれを受け入れていく。
身体中にじんわりと汗が浮かび、少し萎えた俺自身を希がそっと握ってきた。
ぴりぴりと絶え間なく走る電流が身体中を駆け巡り、俺の背中にぴったりとくっ付いている希の心臓の激しい鼓動が、俺の欲望に再び火を付けていった。
「はぁっ…あっ…希っ……希っ」
やっと、俺達は一つになろうとしている。
愛おしくて愛おしくて、胸が破裂しそうなくらいに高鳴っていた。
大きく深呼吸したその時、ずぷり と根元まで希が埋まった。
擦れてぬちゃりと音を立てたお互いの陰毛は、そこだけ冷たい。
挿入の痛みが消え、繋がったところが火傷しそうに熱い。その熱さがじわじわとむず痒いような疼きに変わってくる。
どくどくと希の楔が中で脈打つのが伝わり、身震いする。
…俺の中も希を咥え込んで蠢き始めていた。
「はっ…希っ…はぁっ…」
希は俺の中に埋め込んだままじっとしていた。
指だけは背骨に沿ってゆるゆると上下に動かし、触れそうで触れないそのタッチが気持ちよくて背中を反らせてしまう。
「…斗真…お前の中あったかくてキモチイイ…」
ほう と吐息とともに吐かれた言葉で、また身体が震える。
「…希…奥っ…奥まで…来てっ」
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