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第111話

side :希 玄関のドアを開け、斗真を抱きながら飛び込むように入ると後ろ手で急いで鍵を掛けた。 靴を脱ぐのももどかしく、そのまま玄関で抱きしめると唇を合わせる。 ちゅっ…くちゅ…ちゅ 吸い付いたまま舌をねじ込み、絡ませ合う。 顎を伝う唾液はワイシャツに染み込んでいき、二人の乱れた息遣いが玄関に木霊する。 「んっ…んぐっ、ん…のぞ…みっ…んっ」 焦ったような斗真の声が俺を更に煽る。 片方だけ脱いだ靴のまま、斗真を横抱きにすると、部屋を突っ切り、寝室のドアを足で蹴り開け、斗真をベッドへそっと下ろした。 履いていた靴を蹴り脱ぐと、壁に当たって跳ね返る音が大きく響く。 横たわった斗真の上に無言で跨りながら、自分のネクタイを引き抜きワイシャツとアンダーシャツを後ろへ放り投げた。 斗真がビックリした顔で俺を見上げている。 再び唇を奪い、抵抗しないのをいいことに、斗真のネクタイを外し、ワイシャツに手を掛け一気に両側へ引き裂いた。 ボタンが弾け飛んでフローリングの床に落ちて転がる音がした。 固まって目をパチパチさせている斗真を見下ろして、俺はアンダーシャツを捲り上げ、既に尖っている胸の粒に喰らい付いた。 「ひゃんっ!!」 子猫のような愛らしい声を上げて斗真が仰け反った。 スラックスの中心はせり出して、じんわりと色が濃く変わっている。 乳首を甘噛みすると、斗真はふるふると身を捩って逃げようとするが、両足で腰をガッチリと挟み込んでいるので逃げられない。 乳輪までぷっくりと膨れ上がり、煽情的な光景に目眩がする。 ダメだ…止まらない…欲しい…コイツの全てが…欲しい。 離さない。何があっても。 俺だけの…俺だけの伴侶…

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