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恵果 2

中に、打ち込まれる欲に涙が零れ落ち、快楽に飲まれる瞬間に不意に人の気配を感じで目を向けた先。 誰かが、そこで覗いている事を知った。 誰かはわからない...けれど、私はあえてその先の人へ、微笑みを向ける。 噎せ返るような、交わりの香りまで、私には興奮の材料でしかないのだから。

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