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恵果 3

事が終わり、私はゆるりと身体を起こした。 快楽の後に残る倦怠感が心地好くて乱れた髪を掻き上げフッと自笑する。抱かれている時だけ私は全てを忘れられる。 母の希望、彼の欲...全てが私を呑み込んで仏に仕える身とは到底考えられない。「私は...いつもどうしてこうなんでしょうね?」障子向こうに伺う

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