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朝陽 8

彼の口から洩れた声に身体が反応する。 駄目だ、これじゃさっきの男と同じじゃないか。 ほんのり赤い眦から首筋に視線を移すと、恵果さんの喉仏が微かに上下して唾を飲むのが分かった。 その着物の下にある痕跡を想像して僕の欲望は一気に膨れ上がる。 「恵果さん、火傷になってます。見せてください」

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