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恵果 10

少し前まで、子どもにしか見えなかったのに...なんて眼差しで私をまっすぐ見据えるのか。 「朝陽さん...」 名を呼び、少し考えてから視線に逆らうよう目を背けた。 「き、今日はどうしたんですか?」 そう投げかけるのが精一杯だった。

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