39 / 124

朝陽 19

僕を受け入れる事のないあの人が誰と会おうと僕には関係ない。 着替えを済ませて居間に行くと、父が言った。 「朝陽、悪いがこれも若住職の所に持って行ってくれ。明日でいいから」 あの時、沢山の印をつけられた肌が僕の覚悟を問いかけてくるようだった。 何も考えず僕は足を靴に突っ込んでいた。

ともだちにシェアしよう!