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恵果 25

こんな汚れた私を哀れんでるのか、それとも幼い頃からの私に抱いていた尊敬の念が打ち砕かれた涙か、私には図ることも出来ない。 でも、私のことで涙しているのは確かなのだと胸元を隠す手をそっと包んだ。 「朝陽さん、ごめんなさい」 貴方をこんな汚い姿を見せて泣かせてしまったのは、私の罪だ。

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