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朝陽 39
僕を1人の男として見てくれるその言葉に芯が震えた。
恵果さんの舌を求めてキスをしながら片方の手で自分の服のボタンを性急に外して脱いでゆく。上体を起こして最後の一枚を畳に落とすと強請る様に細い指が僕の脇腹を撫でた。
「なんて顔しているんですか…これから、好きに触れますよ」
精一杯の虚勢を張って微笑みを浮かべ、躰を重ねてゆく。
肩口にある自分の歯型の痕をもう一度緩く噛み、そのまま首筋を舌で辿り上げた。
躰を捩り逃げようとする人の髪を掴んで押えて耳朶を食むと、恵果さんの口から言葉にならない声が上がった。
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