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恵果 40
髪を強く引かれ、心が震えた。
引き締まった肌に吸いこまれるように触れれば朝陽さんが、好きに触れると...これからの情事を示唆する言葉が甘く脳内を痺れさせる。
荒々しい痛みだけなら逃れることも叶うのに、朝陽さんが私の奥底に眠る性癖を暴くように首筋を舐め上げると、自然と声が零れた。
「んあっ、は...あぁ...」
気持ちいい...朝陽さんの触れる所は熱を孕み、舐める所は快楽を、齧るところは痛みと悦びを植え付けるかのように与えてくる。
「ぁ、朝陽さん...あぁ、もっと貴方を見せて下さい」
もっと、全ての欲を叩きつけて欲しい。
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