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朝陽 47
余裕そうに微笑む恵果さんの眼前で声を漏らさない様に唇を結んだ。体温の高い中はきつく、躰に負担をかけない様、時間をかけて奥を目指す。
さっきまで微笑んでいた恵果さんの表情は、僕が腰を止めて再び動かすごとに色を増してゆく。開かれた唇の端に唾液が溜まりかけている。
「はやく」と唇が動いたように見えて、開かれた両脚の膝に手を突いて押せば恵果さんの背中が床からわずかに浮いた。
「今奥まで、いきますから…」
すこし引いてから勢いを付けて深く腰を進めれば、僕を包むそこはますます熱くなり締め付けてきた。
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