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朝陽 48

しがみついていた身体から力が抜けて浅い呼吸が繰り返される。 触れる事すら叶わないと思っていた恵果さんの体が今僕の腕の中にある。背中を支えながら顔に張り付く髪をそっと除けて、泣きそうな気分でこめかみにキスをした。 ぼんやりとしていた瞳が横目で僕を見る。 ティッシュを数枚取って腹の上の液体を手早く拭いながら、腰をぐっと押し付けて続ける意思表示をした。 「…可愛い声で鳴くところをもっと見せてください。あなたが満足するまで僕は何度でも求めますよ」 眉を下げながら、涙を溜めた目がうっとりと細められた。 綺麗になった下腹にそっと掌を乗せて呟く。 「分かりますか?中であなたを求めて大きくなっているのが…」

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