118 / 124

恵果 59

私のせいで、道を誤らぬ様にと願っていたのに、強い思いに動揺した。 瞬間、ふわりと腕の中に抱き込まれた。 嬉しくて、切なくて、思わず腕を回して抱き締めようとして思い留まった。 「離して下さい!あの人達の方が貴方より数倍私を理解してくれます。」 そう、残酷とも言える言葉を吐き出した。

ともだちにシェアしよう!