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第5話

「壁に手をついて腰を高く上げろよ。」 言われた通りに壁に手をついて腰を高く上げるとグッと先輩が僕の腰を掴んだ。 それから蕾に何か硬いものが当たっている。 「力抜いてろよ。いい子だ。」 「ヴッ・・ヴグッ・・・・・。」 痛い! 指3本挿れられている時よりも太い物が僕の中をこじ開けて入って来ようとしている。 「ローションないから滑り悪いなぁ〜。声出すなよ。さっきから何人か図書室に入って来てんだから分かったか?」 「うゔっ・・・・。」 痛くて気が遠くになりそうで声だけは出さないように我慢をしていた。 こんなに痛いなんて蕾が裂けているんじゃないかと思うくらいの激痛が身体を貫いて中に入って来るたびに内臓がえぐられているようだ。 息を止め蕾に力が入らないようにしているが苦しくて早く全部中に入ってと願いながら涙が頬を伝う。 これが愛し合うという行為なの? こんな痛いのが愛なの? 「キツイなぁ〜。ほらっ全部呑み込んで嬉しそうに俺自身を締め付けてくる。動くぞ絶対に声を出すなよ。」 「ふゔっ・・・・。」 「声出すなって言ってんだろ?」 先輩は舌打ちをすると僕の口を片手で塞いで激しく腰を打ち付けてくる。 何度も何度も打ち付けられその度に中は痛くて苦しくてそれから分からない感覚が僕を襲う。 何? 痛いけれど・・・なんだか変な感じがする。 何かくる! そう思うと同時に僕の中に熱いものを感じて僕自身からもポタポタと白濁した欲が床に落ちていた。 そしてそのまま僕の中にある異物は外に抜き取られる。 膝から床に倒れこむ僕を見て先輩は微笑した。 「またな、床とか掃除しておけよ。」 意識朦朧とする僕は先輩の言ったことが頭の中に入って来ない。 何を言ったの? それから僕は意識を失くした。

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