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2. Present for Me 2
「カイくん、あのね」
七瀬が神妙な面持ちで上目遣いに俺を見つめる。普通にしていればその辺の女の子なんて目じゃないぐらいかわいい顔をしているのに、残念ながら俺には全くそうは見えない。中身が完全に変態だとわかっているからだ。
渋々部屋に通したものの、これが危機的な状況だということは自分なりに理解していた。
なんせ、今この家には誰もいないんだ。同じ手で同じ状況に持ち込まれた挙句、なし崩しに関係を結んでしまった苦い過去を振り返りながら、俺は七瀬と距離を置いて座り直す。
「えっと、俺、今日誕生日なんだよね」
「それで?」
ますます嫌な予感が強まっていく。七瀬は潤んだ瞳を俺に向けながら、思い切ったように口を開いた。
「だから、カイくんのおちんちんを食べさせてください」
「……悪い、意味がわかんないんだけど」
「あれ? じゃあ、言い方変えるねっ」
いや、変えなくていいから。けれど七瀬はみるみる頬を染めて、たどたどしく言葉を紡ぎ出そうとする。
「カイくんの、ペ、ペニ……ッ、ああっ! やっぱり言えない! 恥ずかしい」
そこ? そこなのか?
謎の羞恥ポイントに呆れる俺をうるうるとした眼差しで見つめながら、七瀬はここぞとばかりに縋りついてきた。
「だって俺、誕生日なんだよ? ムラムラしちゃったんだもん! ねえ、カイくんお願い。ちょこっと食べるだけだから」
いやお前、誕生日なんて関係なしに年中発情してるよな?
「ちょこっとって、言ったな」
「ん、約束!」
今にも涎を垂らさんばかりに欲情し切った顔で守る気のない約束を口にする七瀬に、結局俺は押し切られてしまう。
じゅるじゅると股間から響く卑猥な音にうっすらと目を開ければ七瀬の小さな頭が見えた。柔らかそうなクセ毛が頭の動きに合わせてふわふわと揺れる。
ズボンをボクサーパンツごとずり降ろされた途端ベッドに押さえ込まれて、俺は七瀬のいいように弄ばれている。
飢えた仔犬のように股間にむしゃぶりついてきた七瀬は、先程から飽きることなく俺の昂ぶりを必死に愛撫していた。
どこがちょこっとだ、どこが。
「ん、ん……、はひふん、ひほひい?」
何言ってるかわかんないんだけど。
咥えられたそこから波のように湧き起こる快感を息を吐いてやり過ごしながら小さく頷けば、七瀬は嬉しそうな顔でまた膨張した俺のものに舌を這わせて上下に扱いていく。
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