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2. Present for Me 4

仕方なく身につけているものを全部脱いでしまえば、七瀬は俺の身体に隈なく視線を滑らせて、最後に中心にそそり立つものに目を留めた。 「あ……すごい、おっきい」 瞳をうるうるさせながら指先で先端に触れて、身を寄せてくる。黙っていれば、顔だけはかわいいのに。そう思っていたら唇を啄まれて、油断した瞬間ドンと押し倒された。ぽすんという音と共に背中の衝撃はマットレスにきちんと吸収される。 俺に覆い被さった七瀬はまた唇を重ねてきた。ふにゃりとした頼りない感触は、すぐに首筋を辿り落ちて肌を滑っていく。時折ちろちろと舌が肌に触れるのがくすぐったい。 「おい、何やってんだよ」 「ん。カイくんのこと、食べてる」 ぱくりと胸を食まれて、舌先が頂をやわやわとくすぐる。そんな快感未満の小さな刺激が、どういうわけか下半身に来る。俯いてふわふわした髪をくしゃりと撫でれば吐息と共に掠れた声がこぼれ落ちた。 「あ、あ、ナカ、うずうずする……」 手を伸ばしてつるんとした背中に滑らせると七瀬は腰を揺らして上目遣いで俺を見る。じっとりと熱を含んだ眼差しは、後孔の襞に触れればゆらりと動いた。 「──あっ、カイくん、挿れてえ……」 ツプリと指を挿し込んだ途端、ひくんと身体が震える。さっきまで七瀬が自ら弄っていたそこは、するりと抵抗なく奥まで異物を呑み込んでいく。 潤滑剤がないせいか、いつもより内壁の温度が高い。ヒクヒクと蠢きながら締めつけてくるそこが傷つかないようゆっくりと抽送を繰り返せば、七瀬は腰を浮かせて甘い喘ぎ声を漏らした。 「ん、ああッ……」 官能に揺らめくその顔に煽られながら七瀬の弱い部分を指の腹で何度も刺激するうちに、中がぎゅうとひときわ大きく収縮を始める。俺の肩先に額を押しつけて、七瀬は大きな声をあげた。 「あぁっ、あ、イく……ッ」 粘膜が波打って指を締めつけてくると同時に、熱い飛沫が腹を濡らす。呼吸に合わせて動く背中に掌をあてて宥めるように何度も撫でてやると、七瀬はやがてふわふわした前髪の隙間からクリクリした瞳を覗かせて笑った。 「カイくん、出ちゃった……」 嬉しそうな顔で自分の撒き散らした白濁をぬるりと指で掬い取って、ずるずると俺の身体を下がっていく。 「カイくんのー、おちんちんにー、俺のー」 よくわからない節を付けて、今にも食いつかんばかりに俺のものをうっとりと眺めながら、七瀬は誇らしげに言い切った。 「精子をー、付けるっ」 アホか。

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