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3. Because I Love 4
舌に感じる刺激はやはり先程と同じものだ。
何だこれ、腐ってんのか?
あとで腹が痛くなるかもしれないが、もはやどうしようもない。まあ死にやしないだろう、多分。
もう一度舌を挿し込んで七瀬の舌を絡め取り、唾液ごと吸えば甘ったるい味がまた口の中に流れ込んできた。
「……ん、ん」
鼻から気持ちよさそうに息を漏らしながら、七瀬は薄目を開ける。そっと唇を離せば、恍惚としたその顔はもはや完全に欲情しているに違いなかった。
「あ、カイくん……エッチしよ?」
どくん、と心臓が大きく高鳴った。なぜだか七瀬がかわいく見える。いや、いつもかわいいんだけど、じゃなくて、え?
身体が、熱い。
「わ、カイくんっ」
勢いに任せて立ち上がり、細い腕を引くと七瀬が驚きの声をあげる。テーブルを回り込んで両腕で抱き上げた華奢な身体をベッドにポンと下ろせば、小さな悲鳴が聞こえた。それにかまわず、真ん丸な目で俺を見上げる七瀬の上に跨がる。
シャツのボタンを上からひとつずつ外していけば、はだけた部分から白い肌が露わになっていく。そこに掌を這わせながら唇を軽く啄ばみ、首筋に吸いつくと組み敷いた身体がピクリと身じろいだ。
「あ、あっ、カイくん……」
赤く色づいた胸の頂きを口に含んだ途端、 じりじりと腰を揺らしだす。手を伸ばして布越しに七瀬の中心に触れれば、その部分はもう硬く張り詰めていた。
「七瀬」
片手でベルトを外して寛がせたそこに手を差し入れる。直に触れて握り込めば、昂ぶりは掌の中でどくんと硬さを増した。
「あ、ダメ、出ちゃう……っ」
まだ何もしていないのに、七瀬はそう言ってかぶりを振る。密着していた身体を離してふわふわした癖っ毛を撫でながら緩く扱き上げれば、数回の往復で七瀬は呆気なく昇り詰めた。
「──はっ、あ……、カイく……」
ぐったりとしながら涙目で俺を見つめる七瀬は、やっぱりかわいい。枕元のティッシュを引き抜いて、腹の辺りに飛び散ったテラテラと光る白濁を丁寧に拭ってやれば、七瀬は俺の顔をまじまじと見つめながらおもむろに口を開いた。
「カイくんって、なんでそんなにかっこいいの……その顔見てるだけでまたイっちゃいそう。もうちょっと不細工になって?」
「アホか」
呆れながら視線を下に落とせば、確かにそこはまた勃ち上がってきていた。やっぱり七瀬は変態だ。
「だって俺、どんなカイくんだって好きだもん」
好き、という言葉に反応したようにまた身体が熱くなる。
鼓動がドクドクとうるさい。
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