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3. Because I Love 5

七瀬にはそこまで俺を好きになる理由なんてないはずなんだ。いくら好きだと言われようと、俺はそれに応えることはない。 けれど、今七瀬を見て感じるこの気持ちを、何と呼べばいいんだろう。 「早く、おっきいの欲しい……」 卑猥な願望を口走りながら七瀬は起き上がり、ベッドの脇にあるサイドボードからローションの入ったボトルを取り出した。照明が灯る下で互いに制服を脱いで真っ裸になる。なんだか妙に気恥ずかしい。 俺の半身はもう完全に反応してしまっていて、そこに視線を移した七瀬は、顔を輝かせながら感嘆の声をあげた。 「わああ! カイくんのおちんちん、今日もイケメン!」 こんなもんにイケメンもクソもないと思うが、涎を垂らさんばかりに悦ぶ七瀬を見ているとなぜだか悪い気はしない。悪い気がしないどころか、かわいい。 俺は身体中を巡る熱を持て余しながら、もう自分の中で否定しようもないぐらい七瀬を愛おしく感じていた。 七瀬はボトルをひっくり返し、両手にローションを広げていく。その手で俺の昂ぶりを握りしめて、腰を浮かせてもう片方の手をそろそろと自分の後孔へと伸ばした。 「あ、あぁっ、カイくん……」 七瀬は俺を扱きながら、自らの中に指を出し挿れして腰を振る。薄い腹筋がヒクヒクと動き、すっかり勃ち上がった七瀬の先端にはうっすらと蜜が滲んでいた。 ありえないぐらいに、エロい。 堪らずにその小さな手を掴んで後孔から引き抜けば、潤んだ瞳で縋るように俺を見つめてきた。 軽く開いた唇を食むようにキスをして、七瀬の中へと指を挿れていく。 「んんっ、あぁ……、アッ」 さして弄ったわけでもないのにそこはもうぐずぐずに融けていて、奥まで取り込もうとするかのように指に吸いついてくる。舌を絡め合いながら、熱く濡れたそこに二本の指を突き立てて何度か往復させていくうちに、七瀬はくぐもった声をあげながら物欲しげに腰を揺らし始めた。 「んっ、ここに、カイくんの挿れてえ」 上目遣いでねだってくる七瀬は、もはや犯罪級にかわいい。七瀬の中から指を引き抜いた俺は両脇に手を差し込み、華奢な身体を抱き上げて自分の腰の上に落とす。互いの体温を確かめ合うように対面で軽く抱き合ってから、七瀬は俺に跨ったまま膝立ちになった。 昂ぶる半身を握りしめて先端を小さな窄まりにあてがうと、七瀬が少しずつ腰を落として俺を呑み込んでいく。 「あ、カイくんの、入る……あぁっ」 仰け反る首筋に唇をあてて軽く吸えば、七瀬は泣きそうな喘ぎ声をあげて腰を揺らめかせた。俺を包み込む中が、収縮を繰り返しながら締めつけてくる。強く波打つその動きは、果てるときのものだった。

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