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4. Your Pleasure 3
もちろん普通にセックスするだけのときもあるんだけど、それだけじゃない。
なぜだかスカートを履かされたこともあるし、変な薬を飲まされてぶっ倒れるまでセックスしてしまったこともある。尿道に細い棒を突っ込まれたこともあるし、実はその時にそれを後ろの孔にもちょっと挿れられてしまってる。だから、よくこんなところにいつも俺のを挿れちゃえるなと俺は密かに李一くんのことを心から尊敬している。
そうです。俺はこれでもバリタチです。
「……あの、李一くん」
「何」
上目遣いが艶かしい。とか、そんなことを言ってる場合じゃない。
クイーンサイズの大きなベッドの上で、俺はなぜだか素っ裸で壁に背を付けて座っている。無防備に曝け出されたそこはもう痛いぐらいに張り詰めていて、うっすらと先走りが滲み出てキラリと光る。苦しさのあまり、俺は思い切ってお願いしてみる。
「えっと……一回イかせてください」
「ダメ」
てすよね。
李一くんは制服のシャツ一枚だけを羽織ったまま、屈み込んで俺の乳首に息を吹きかける。そこからチリチリした快感が生まれて反射的にビクンと肩が動けば、こっちに向けられたふたつの瞳が俺を映し出した。
なぜだかわからないけど、李一くんといると乳首さえ感じてしまう。いや、乳首も気持ちいいんだけど、それ以上に李一くんが視覚的にエロくてたまんない。
ちゅる、と音を立ててツンと尖った頂きを吸われる。ピリピリとした刺激がダイレクトに下半身へと直行して、思わず腰が揺れてしまう。
「──あっ、李一く……」
もう自分で扱いて果ててしまいたい。こんな風に、後ろ手に手錠を掛けられてさえいなければ。
カチ、と金属の音がする。身じろいだときに輪が締まったんだろう。食い込む感覚が、きつい。
「……ていうか李一くん、どこで手に入れたのこんなの」
「決まってるだろ。ネット」
うん、便利な世の中だね。
「でもそれ、鍵がないから」
下から俺の顔を嬉しそうに覗き込んで、李一くんはそんなことを言う。嘘だってわかってても俺は恐怖と絶望に打ちひしがれる。
俺はこのまま家にも戻ることなくここで監禁調教されていくんだ。いや、それはそれでいいかも、なんて思ったことは李一くんには秘密。
「李一くん、お願い……します」
息も絶え絶えにそう訴えれば、裏筋をツツッと人差し指でなぞられて変な声が出た。もう本当に限界だ。
またこの間みたいに何時間も我慢させられるのかと思ったけどそうじゃなかった。李一くんは俺のギンギンに勃ったものに手を掛けてゆるゆると扱き出す。
ああ、李一くんが天使に見える。
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