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4. Your Pleasure 4
「──っあ、も、イく……ッ」
恥ずかしいぐらいに呆気なく李一くんの掌に欲を吐き出してしまう。ぴゅくぴゅくと断続的に熱を放つそこを、李一くんは涼やかな瞳でガン見していた。
荒く息をつく俺の顔をちらりと一瞥してから、李一くんは掌をティッシュで拭い、サイドボードからローションのボトルを取り出す。
さっきからチラ見えしてる李一くんの半身がちゃんと反応してることが俺には嬉しい。こんなみっともない俺を見て欲情するなんて、李一くんはやっぱりすごい人だとしみじみ思う。
この手錠もそろそろ外してもらえるかなと期待を込めてきれいな顔を見つめれば、それを軽く無視しながら李一くんは俺に背中を向けて屈み込む。
え? もしかして。
「──ん、ふ……ッ」
控えめな声と、くちゅくちゅという水音が聞こえてくる。この位置からは見えないけど、李一くんが自分のそこを解していることは間違いなくて、俺はもう湧き起こる妄想でどうにかなってしまいそうだった。
ねえ。これ、何の拷問?
「り、李一くん。そんなの俺がしてあげ」
「うるさい」
振り向きもせず冷たい声をざっくりと投げかけられて、俺は溜息をつく。その後に続く吐息混じりの小さな喘ぎ声は確かに甘く熱を帯びていて、さっき欲を出したばかりの俺のものはもうムクムクと勃ち上がってきていた。
しばらくしてからこちらに向き直った李一くんの瞳は、さっきよりも情欲に濡れていた。
白いシャツがはだけて赤く熟れた乳首がチラチラ見え隠れするのが、もう抜群にエロい。この制服をこれだけエロく着こなすことができるのは世界中を探しても李一くんしかいない。
そんな李一くんは、完勃ちになった俺のものに視線を落として、吐き捨てるように言った。
「もう勃たせてんのか、変態」
はい。俺は変態です。
一応自覚はある。俺は李一くんに変態って言われると興奮してしまうぐらいには変態だ。
今度こそ、この拘束具を外してくれるのかと思いきや、そうじゃなかった。俺の上に跨った李一くんは後ろ手に俺の半身を握り込んで、息を吐きながらゆっくりと腰を落としていく。
柔らかく熱いそこが俺を呑み込んで締めつけていく快感を、ただオロオロしながら受け入れることしかできない。
ヤバイ。秒殺でイっちゃうかもしれない。
「……ッあ」
根元までしっかりと咥え込んだそこを確かめるように小さく腰を揺すって、細い身体を震わせながら李一くんは俺の瞳を覗き込む。眼差しは鋭いけれど、その頬はほんのりと赤くなっていた。
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