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9. Crush on You 3

慌てて着ていた服を全部脱いで、生まれたままの恰好でベッドの上に飛び乗る。俺はちゃんと正座してるのに、股間の分身は直立不動だ。 李一くんは、しっかりと反応してる俺のものに視線を流して、小さく舌打ちした。 「ちゃんと足を広げろ、バカ」 「はい。ごめんなさい」 そうだよね。じゃないと、挿れにくいもんね。 命じられるままにそろそろと足を広げていく。俺の恥ずかしいところは全部李一くんに丸見えだ。これから受ける辱めが何なのか、想像するだけでゾクゾクする。 李一くんは膝立ちの状態でじりじりと俺に近づいてくる。見下ろす冷たい眼差しの奥には、小さな情欲の焔が揺らめく。 急に両肩を掴まれて、ビクつきながら反射的に目を閉じれば唇を何かがふわりと掠めた。それが李一くんからのキスだと気づくのに数秒を要した。 「李一く……」 すぐに唇を離した李一くんは、俺の上に跨って腰を落とし、眉根を寄せながら少し屈み込んだ。もうすっかり勃ち上がってる李一くんのものと俺のものが直に触れ合って、その熱さに思わず息をつく。 だけど驚くのはそれだけじゃなかった。李一くんは右手で二人分の昂ぶりを握り込んだかと思うと、まとめてゆるゆると扱き出したんだ。 「え、ちょ、李一くんっ」 大好きな人にそんなことをされてしまって、俺はパニックに陥った。擦れる部分からぞわぞわと生まれる快感が身体中を巡っていく。李一くんは俺の視線をかわすように目を閉じて、その快楽に堪えていた。 「ん、は……あっ」 さっきキスをした唇からこぼれる抑えた喘ぎ声がどうしようもなく色っぽい。 李一くんの先端にうっすらと滲む先走りがみるみると溢れて滴り落ち、ぎこちなく動く手を濡らしていく。そこからくちゅくちゅとかわいらしい音が鳴って、視覚も聴覚も犯されてる気分だ。 確かに気持ちいい。気持ちいいんだけど、これだけじゃイけない。なんて言うか、どうせならもっとめちゃくちゃにしてほしいです。 イけそうでイけないもどかしさに耐えかねて、俺は遠慮がちに申し出てみる。 「李一くん、俺がするから」 「……あ、ダメ、……んッ」 悩ましい声で呆気なく却下されて、俺はがっくりと項垂れる。李一くんと俺の昂ぶりはいつの間にかぬるぬるとしとどに濡れていた。水分で摩擦は小さくなってるはずなのに、熱はどんどん高まっていく。 虚ろな眼差しも、赤く染まった頬も、苦しそうな呼吸に混じる喘ぎ声も。李一くんは本当に、世界中で一番エロくてきれいだ。 「あぁ、あ……ッ」 腰を揺らしながら、李一くんは眉根をギュッと寄せて泣きそうな声を漏らす。かわいくて我慢できなくて、思わず身体に腕を回した途端、華奢な背中が仰け反った。 「あ、イく、イく……っ」

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