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12. Be My Cat 2

李一くん、大好きです。 もう少しでそう口走りそうになったところで、その言葉は唇に塞がれてしまう。柔らかなマシュマロのような感触に、また鼓動が逸る。欲望を我慢できなくて舌を挿し込んで絡めれば、李一くんはきちんと素直に応えてくれた。ぬるぬるした愛らしい生き物みたいな舌を軽く吸って、歯列をなぞる。 ひとしきり口の中を弄ってから離すと、唇の先で熱い吐息が縺れ合う。とろんとした瞳はその先をねだるように欲情の光を浮かべてた。 屈み込んで首筋にそっとキスを落としていく。舌先を伸ばしてぺろりと肌を舐めてみると、小さな吐息が頭上からこぼれた。 今はネコなんだから、きっと大目に見てもらえる。 ゆっくりと李一くんの身体に舌を這わせていく。きめ細かい肌を辿りながら小さな頭を手で支えてベッドにそっと押し倒した。 「……あ、ぁ……っ」 小さな胸の突起を転がすと、上擦った声が聞こえてくる。感じてもらえてることが嬉しくて手を下へと伸ばしてみれば、硬く勃ち上がった李一くんの半身に指先が触れた。 叱られないのをいいことに、俺は勝手にそこを握り込んでゆるく扱いてみた。先端からこぼれる蜜が、指の輪っかにした部分を少しずつ濡らしていく。 「李一くん、ご奉仕させてください」 返事を待つつもりのないお願いを口にして、俺は李一くんのしなやかな身体を辿り下りていく。そっと顔を近づければ、鼻先できれいなピンク色の先端がトロリと蜜を垂らしていた。熟れた果実みたいでおいしそうだ。 舌先で透明な雫を掬ってから、ゆっくりと一番奥まで咥え込む。 頭を揺するように上下させていくと、口の中で李一くんの半身が一段と大きくなった。張り詰めたそれをさするように、優しく舌で撫で上げる。 「ん……は、ぁ……ッ」 必死に抑えようとして、それでもこぼれてくる小さな喘ぎ声が俺を煽っていく。頭の動きに合わせて鈴が澄んだ音を鳴らすのが、何だか変な感じだ。 あんまり激しくすると猫耳が外れそうで、俺は別にいいけど李一くんは気を悪くするかもしれない。だから意図的に穏やかなペースで追い上げていく。 不意に李一くんが手を伸ばしてきて、俺の頭に触れた。 さらさらと髪を撫でる手つきはいつもより優しい気がする。これもきっと猫耳のお陰だよね。ありがとう、猫耳。 揺れる腰を押さえつけながら先端を吸い上げてもう一度喉奥まで挿れていくと、ビクビクと下肢を震わせて李一くんが切羽詰まった声をあげる。 「……っあ、イく……ッ」 舌先をほんの少し奥へ挿し込んでくすぐった途端、それを押しのけるように熱い飛沫が噴き出してきた。李一くんの体内にあったものが、口の中を満たしていく。幾度かに分けて放たれたそれをこぼさないように受け止めて、身体を起こしてから残らず飲み込んだ。 もうすっかり慣れた李一くんの味は、俺にとって最高に甘くておいしい。

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