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気付けば仰向けにされ、隆司が頬を撫でていた。
「ぇ……?」
「飛んでた」
しばらく意識の無かった一磨に隆司が一瞬慌てたのは誰も知らない事実である。
「っあ、あの……」
上げ続けたために枯れた声に自分が如何に乱れたのかを知り、身動きした拍子に走る痛みと脱力感によって行為の激しさを物語る。
そして溢れ、内股をねっとりと流れるモノに紅くなって固まる。
──はず、かしぃ……。
あまりの居たたまれなさに、泣けてきた。
実際は未だ一磨はひくひくとしゃくり上げ、余韻から抜け出せていなかった。
乱れた髪を梳かれる。一緒に耳朶も包まれ、退いていない熱がジクジクと燻(いぶ)してきてしまう。
「……っね? やめっ、て?」
それを見た隆司は大袈裟な溜め息を吐いた。
「お前、それは無自覚か? 煽ってるようにしか見えないぞ」
「っふ、ぇ……だって、」
グズグズに蕩けきった身体は自分ではどうしようも出来なかった。
「それなら、それでもいいけどな」
「っうわぁっ!」
「……あんた、もう少ししっかり飯食え」
抱き上げられ、一磨は眉を顰められた。
カァァっと一気に顔から肩まで体温が上がる。震える身体で隆司の肩口に顔を埋め、微かな声で呟いた。
「っ、離して……あの、た、たれ、っ……、お願っ」
内股を伝うむず痒い感覚に湧き上がるのは、羞恥。
「歩けもしないくせに、何言ってる。洗ってやる」
「い、いいっ!」
「黙ってろ」
「……ぅ」
結局バスルームへ連れられ、洗われながら一回、浴槽でも一度、尽きない欲望のままに二人は繋がった。
人に内側を洗われるのは初めての経験で、とんでもなく乱れてしまった。最後は出すモノも薄くなり、本気で泣いて乞うて許してもらった。
「眠そうだな」
「ん」
綺麗にされ、軟らかなベッドに横たえられて疲労ピークの身体は半分以上眠りに落ちていた。瞼が重い。
それでも眠りの縁に落ちないように踏ん張っているのは、今聞いておきたい事があるからだ。
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