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40 陸side
麗美さんと付き合い始めて3ヶ月が経った。
進んで行く話を俺はただ黙って聞いているのみ。
そう、俺たちは本当に結婚することになった。
先方がやたらと俺を気に入ったらしく、早々に結婚したいと申し込まれた。
親はノリノリ、俺は承諾した。
別れが辛いから一緒にいない。
それは大好きな人となら…ということ。
麗美さんのことはいい子だとは思うけど、先輩に対する感情とは全く違う。
俺が好きなのは先輩だけ。
麗美さんとの別れは想像してみてもちっとも辛くない。
だから一緒にいる…結婚をする決心をした。
好きだから…別れが辛いから…一緒にいないなんて、本当におかしな話だ。
でも俺はそう決めたんだ。
『カンパーイ!!』
今日はアンジュのみんなで飲み会。
俺の前にあるグラスにはビールが少し。
『あれ?なんで白石くんのビールだけ少ないの?』
『ん?こいつビール苦手なんだって。だから乾杯だけ。』
そう言いながら先輩が準備してくれた。
そんなに優しくしないでほしい…
もっともっと好きになってしまうじゃないか。
これ以上好きが溢れると自分が硬く決めた決意が揺らぎそうで怖い。
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