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断られると思ったが、すんなり飯に行くことに頷いてくれた白石に驚く。
これってデートじゃね?なんて。
本当、ガキだよ俺は。
一緒に飯行くだけでこんなに浮かれて。
でも、この時間を大切にしたい。
白石が結婚してしまうまでは…なんて思ったけど、きっと俺は白石が結婚してからでも諦められないだろう。
だけどそれでもいい。
こんなに人を好きになったことなんてないから…
この気持ちを大事にしたい。
白石…好きだよ…
隣を歩く白石を見て、心の中で囁いた。
『居酒屋でいい?』
『はい。』
なんの色気も無い場所だけど、自然でいいかな?なんて思いながら店内に入る。
『俺はビール。白石は?』
『焼酎で。』
『お前ほんと渋いな。』
『いや、俺にとってはビール飲める方が渋いですよ。』
そう言い合って笑って。
すごく楽しい。
あの日、白石の転校先を聞かなかった自分をずっと責めていたけど、美容師になった自分は褒めてやりたい。
こんな風にまた二人で会って、話して…
俺の気持ちには応えてもらえないけど、こんなに近くで笑顔が見れるならそれでもいい。
幸せだ。
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