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『白石!!朝!!』 頭をペシペシ叩きながら起こす。 コイツ朝弱ぇー。 『ん?もう朝ですか?』 まぁ、睡眠時間3時間ぐらいだからな…無理もないか。 昨日は、ってか、朝方?は、結局飯を食ってバタバタと風呂に入って、どちらからでもなく寝落ちした。 もっとこう、風呂に入るのもドキドキしたり、どっちがベッド使うか…とか、そういうのを期待していたんだけど、なんせ日付も変わり結構な時間になっていたもんだから二人とも眠いのなんのって… 結局床で雑魚寝ののちに朝を迎えた。 『昼スタートだからそんなに焦んなくてもいいけど、最終の打ち合わせしようぜ。』 『あ…そうですね…』 ボーッとした顔でムニャムニャ言いながら目を擦る白石が可愛すぎて、今にも襲ってしまいそうなのを必死に抑える。 まさかの…だよ。 寝起きにこんな破壊力があるとは思ってもいなかった… 『食パン焼くから、顔だけ洗ってこいよ。』 そう言うと俺はキッチンへと向かった。 『平岡さん、タオルってどれ使ってもいいんですかー?』 ボンヤリとした声が洗面所から聞こえ返事をする。 付き合えたら、きっとこんな感じなのかな? 高校生だった俺らには自由な時間なんてそうなかったけれど、今の俺らには自由な時間もあれば、一緒に共有できる時間もある。 金だってあるし… 今なら幸せになれる気がするんだけどな… って、俺ほんと諦めが悪い。 頭を掻きながらお湯が沸くのを待って、コーヒーを淹れた。 『はい、お待ち。』 テーブルにコーヒーとトーストを並べると、礼を言いながら白石が嬉しそうに頬張る。 『なぁ…ほんとに結婚すんの?』 『な、なんですか!?いきなり…』 『いや、なんとなく聞いてみただけ…』 『しますよ…もう日も決まってますし、結婚式の準備もほぼ終わりました。』 『お前それで幸せ?』 『は、はぁ!?し、幸せですよ!!大好きな人と結婚するんだから当然でしょ!!』 『そっか…』 何聞いてんだか… こうやって一緒にいる時間が増えて、ちょっとは俺に靡いてねぇかなぁ?なんて思った俺がバカだった。 『早く食えよ。』 『わかってますよ。』 二人で朝飯を食い終え、少し打ち合わせをして家を出た。

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