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『うわ!!きったねー!!!』 『だから俺の部屋酷いって言ったじゃないですか。』 『いや、謙遜してんのかと思って…』 白石の部屋はグチャグチャで、雑誌やDVDが散乱し、服は飛び出し放題。 酷いなんてものではなかった。 『引きましたよね…』 泣きそうな白石に胸がキュンとなる。 可愛い…と思ってしまったのだ。 見た目は今風だがキッチリしているし、きっと部屋も綺麗なんだろうな…なんて想像してしまいそうな雰囲気だが、実際はコレ。 ギャップ萌というのだろうか? 俺が一緒に住んだら全部やってやるのに… そう思ってしまった。 俺はチャラチャラしてそうな雰囲気だが、料理に掃除に洗濯、すべて卒なくこなす。 そのギャップで女にモテたりしてたんだけど… 『俺、片付けるわ。』 『いいですよ!!!恥ずかしいですし…』 『いいから。お前飲み過ぎたんだろ?寝てろよ。』 渋々ワンルームに置かれたベッドの上に横たわる白石。 そこから俺を見て恥ずかしそうにしている。 ってか、マジ汚ねぇ。 だけど、全然嫌じゃなくて、飲み会終わりのこんな時間なのに俄然やる気が湧いてくる。 この分じゃ朝までかかりそうなんですけど。 俺、ドMなのかな… アホなことを考えながら掃除を始め、気づいた時には白石は眠っていた。 可愛い顔して… なんでこんな無防備なんだろうか。 俺が何もしないと思ってんのかな… いや、もうしない。 これ以上嫌われるのは嫌だから。 床に散らかった雑誌類をガサッと持ち上げ机の上に置く。 引き出しを開けるのは気が引けたが、とりあえず細かいものを入れようと机に備え付けられた引き出しを開けた。 『えっ?』 そこには一枚の写真があり、それを見て俺は固まった。

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