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そこに写っていたのは制服を着た俺と白石。
確かデジカメを買ったという白石が記念に撮りたいとか言ったんだっけ?
あいつなんでこんなものずっと持ってんの?
なんとなしにウラを向けると、そこにはこう書かれていた。
《大好きな平岡先輩》
これはいつ書かれたものなのだろうか?
そりゃ高校生の頃だろうな…
だって今の白石は俺のことが大嫌いだから…
だったらこんなもんずっと持ってんなよな…。
ベッドに眠る白石にそっと近づく。
髪をフワリと撫でて、そこにキスをした。
そして何事もなかったかのように片付けを再開した。
『ん…?』
『おはよ。』
『あっ…俺寝ちゃって…すみません!!!ってか、部屋綺麗…』
呆然とする白石。
結局朝までかかってしまった…
おかげで俺は一睡もしていない。
『うわ…ありがとうございます!!!なんか変な物とか出てきませんでした?』
『変な物って?』
『それは…』
『お前の女の趣味はよーくわかった。巨乳好きか…俺も好きだ。』
そう言いながらAVを片付けた場所を指差す。
『ちょっと!!うわ…恥ずかし…』
赤面する白石を見て俺は笑う。
写真のことは絶対に言えない。
こんな風に笑い合える幸せな日々を失いたくはないから…
『なぁ…ちょっと寝ていい?眠すぎ…』
『えぇっ!?もしかして徹夜で片付けてくれたんですか!?』
『まぁな…』
『本当すみません!!!ベッド使ってください!!』
そう言うと白石は慌ててベッドから飛び降りる。
今日は月曜日で休みだ。
思う存分寝てやる…とベッドへと潜り込んだ。
『んじゃ、遠慮なく。』
布団から香る白石の匂いが心地良い。
香水の匂いではなく、白石自身の匂い。
少し甘くて爽やかで…
俺は目を閉じるとすぐに眠りについたのだった。
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