あぁ… 大人げねぇことしたなぁ… ベッドに仰向けに寝転びながら溜息をついた。 なんだかムカついた。 というか…辛かった。 本当にもうすぐ結婚してしまうのだな…という寂しい気持ちと、みんなにチェックしてもらうほど真剣なのだな…という悔しい気持ち。 その二つが入り混じってあんなことをしてしまった。 今考えても本当に大人げなさすぎて恥ずかしくなる。 白石に悪かったとメールでも… そう思ったがなぜだかそれもできなかった。 こんなに好きだったんだな。 携帯を手に取り写真を開く。 この前白石の部屋で見つけた高校生の頃の俺たちの写真をこっそり写メに撮っておいたのだ。 あの頃に戻りてぇー。 あの頃に戻ってちゃんと好きだって言いたい。 俺は知らず知らずのうちに涙を流していて、気付くと写メの俺の顔の上に涙が垂れていた。 『お前まで泣くなよ。』 そうボソリと呟いて、携帯の画面を服で拭った。