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昨日は全然眠れなかった。 目を閉じると瞼の裏に陸が浮かんで… すごく辛くて眠ることができなかったのだ。 昼一番で行われる陸の結婚式に出席するため、のそっと起き上がって準備をする。 全然気分が乗らない。 そりゃそうだよな… ボーッとしながらもなんとか準備を終え、アンジュのみんなと待ち合わせをしている駅へと向かった。 『おう!!平岡、こっち。』 すでに集まっていた店長達に呼ばれ駆け寄る。 『お前どうした?』 『何がですか?』 『酷い顔。』 『えっ?』 『目の下のクマ。すごいけど?』 『あっ…これは…昨日DVD見てたら寝れなくなっちゃって…!!』 『またいやらしいの見てたんじゃねぇだろうなぁ〜』 『いや〜、まぁその辺は内緒で。』 なんとか誤魔化せた…と、笑いながら歩き始めた店長の後を追う。 電車に揺られていると昨日寝ていないせいかすぐに睡魔が俺を襲い、いつの間にか眠ってしまっていた。 『…岡さん!!平岡さん!!!』 『ん?』 『着きましたよ!!』 スタッフに起こされ、俺は電車を降りた。 眠っている間に夢を見た。 陸と二人でいる夢。 高校生の頃ではなくて、現在の俺と陸。 すごく楽しそうで、幸せそうで… 俺たちの叶わない願いを神様が夢で見させてくれたのかな?って。 本当に俺たちは一緒にいれないのだろうか…

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