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第5話 月の悪逆 -1-
『―……様々な魔物も惹かれウロツク聖域デ、のんびり洗濯干しか、お前は……。こんなに容易く"後ろ"に立たれるナド……弱いクセに無防備スギル』
ある晴れた日の午前中、俺はほのぼのと洗濯物を干している最中の突然のこの声に肩を揺らし、慌ててその主の方へ身体を向けた。
「セレニ・ダシュプール……! …………? …………なのか?」
『ククク……我の姿ニ驚いたか』
「お前……更に人型に……!? いつのも兎の獣頭じゃない……!」
『ソウダ。どうだ? この顔……容姿ハ……フフフ……。この姿は好キか? あの神父よりイイと思うカ?』
言われて良く視て見れば、ものすごい美形だった……。神父さまとはちょっと方向の違うイケメン。
新雪の様な髪は少し長めで背に掛かっており、スベスベしてそうな白い肌、身長は適度に高めで、筋肉も程良さそうなバランス体型。そして何とも美しく煌く紅い双眸がまるで、宝石の様で、作り物ではと疑ってしまう……。
そして頭に生える白く長いウサ耳……。ま、左の耳は半分無いままなんだが……。
……ここまで人寄りの姿に変化しておきながら、消さないウサ耳……そこが何らかのポイントなのか?
まぁ、イケメンだけどさぁ?
「……格好良いとは思うけど……。神父様の方が格好良い……」
だって、俺は神父様が大大大大大大大大大大……大好きだから……、不動の一番は神父様だ。
『………………ココまで晒したのに、我よりアノ神父が良いカ……。気に食わん』
一瞬で怒気を孕んだ声色でセレニ・ダシュプールは赤い瞳を歪ませ、俺を睨んできた。
そして「あ」と言う間も無く俺の両腕を洗濯紐で一纏めにして、木に万歳状態で吊るし上げて来た。
干したばかりの洗濯物が地面に散らばり、汚れていく……。それを見ながら、俺はこの出来事に対応が遅れたのを後悔した。
『―……今、ココで我と同じ、同族の証ガ消えない様ニ根付かせてヤル』
「や……めろ……やめ……さわるな!」
『ウルサイ。……ソウダ、塞ごう。余計な言葉はキキタクナイ』
「―…………ふぐぅ!??」
そしてセレニ・ダシュプールは素早く手近な洗濯物を拾うと俺の口に突っ込み、簡易的に声を奪った。それでも俺はくぐもった声で、必死に抗議を繰り返したんだけど……無駄だった……。
無駄にもがき、くぐもった抗議の声を上げる俺をセレニ・ダシュプールはニヤニヤ見ながら、履いてる革のミドルブーツ以外の着ている服を破き俺を裸にしてきたんだ。……信じられない!
最終的にブーツ以外の一糸纏わぬ姿で口を塞がれて木に吊るされ、俺は更に焦ってきた……。
セレニ・ダシュプールはそんな俺を見ながら余裕な薄笑いを浮かべ、至近距離に身体を寄せてきた。
『やっとコノ状況ニ焦ってきてるノカ? ……ココに汗が出てキてる……。ニオイで分かるゾ……フフフ……』
「ふぐぅ!?? ふぅ? ふううぅぅうう!! うー! うー!」
そう言いながらセレニ・ダシュプールは俺の左脇のにおいを鼻先をグリグリと擦りつけながら嗅ぎ、紅い舌でベロベロと舐め始めた。
そしてその脇から舐め始めて胸、腹、ペニス、陰嚢……と舐め進めて、奴は俺をクルリと背面に向きを返させると、俺の汗ばんできた尻の双丘を開き暴いてきた。
俺はその行為にビクと身体が勝手に揺れ、無意識に腰を引いてアナルを隠そうとしたがそれは無駄な行為だった……。
しゃがみ、暴いた先にある俺のひくつくアナルをチロチロと舌先で形をなぞり確かめながら、セレニ・ダシュプールは俺のアナルの反応を見ている。
『―……コレが、あの神父のイチモツを咥えヨガリ悦んでる、お前の淫乱穴か?』
「んふー! んぐ! ふーふー!!」
『ククク……今から我のをたっぷり咥えさせて、神父より善がり泣き狂わせてヤル』
「……!!!」
無理矢理でも開き暴かれ、肉欲に火照る様に仕向けられた身体は、俺の意思など関係無く人より太く巨大な魔物のペニスを受け入れていった……。
奴の舌での慣らしの行為の後、セレニ・ダシュプールは本当に俺のアナルに猛った極太ペニスを咥えさせてきたのだ!
俺を後方から無遠慮に突き刺し、中奥でピクピクと震える巨大なペニスを感じ、その熱と質量に俺は頭に霞が掛かった様になってきた……。それとも、口を塞がれてる事により酸素が足りないせい……か?
「ふぅううう! うう! う! ぅ! う―――!!」
―ミチミチミチミチミチミチミチミチミチミチ…………!
俺の内側が悲鳴を上げている……。壊れちゃう……このバカデカ兎魔族ペニスで俺のアナル壊れちゃう……ッ!
無防備にセレニ・ダシュプールに尻穴を捧げる様に晒し、好きに犯され続ける……。
一突き、一抜き毎に俺の内側がゾリゾリと強く乱暴に抉られていく。
そしてこの時の感覚が、やがて俺の中で快感として弾け暴れ始めた……。
「ぅうーうー! ううう……っ!?」
『オヤ? ペニスからトロトロの淫乱汁が垂れ出てキタな? 感じてキタか。ナラ、もっと……ヤろう』
―……ぱ……ぁん! ぱぁん! ぱちゅん! ぱちゅん! ぱ、ちゅん! ぱちゅん! ぱちゅん……! ぱぁん! ぱぁん! ぱぁん! ぱちゅん! ぱッちゅん…………!!!
今度は盛大な肌のぶつかり合いの音をさせながら、俺とセレニ・ダシュプールは外で交わり続けている。
ガクガクと後方から腰を乱暴に揺すられ、俺は前方の木の幹に身体を預ける事で何とか体勢を保っていた。
押し込まれ、引き抜かれる内にセレニ・ダシュプールに俺の一番感じる所を探られ、重点的に攻め続けられながら奴は俺のペニスを握ると思いっきり扱き始めた。
俺の前も後ろも荒く扱いながら、その中で確実に俺に逃れられない肉欲の喜びが湧き立つ様に上手く仕向けてくる……。
そして、やがて俺は……俺の身体は、奴から与えられた"悦び"に歓喜の悲鳴をペニスから放出した。
―びゅるるるッ! びゅーびゅーびゅー!!! びゅー!! びゅー!! びゅ――――――!!
「……! ~~~……!! ―……!」
『派手に精ヲ出シタか』
お、俺……射精……してる!? 嘘……ウソだろ……!? ウソ……うそ……嘘だぁ……認めたくない……ぃ。ああッ……ブーツに俺の精液でシミが……。
『―……デハ、今度は我の番ダ。我のは、お前の中に出してヤロウ』
「……ふぅう"う"ッ!??」
―……ばちゅん! ばちゅん! ばちゅん! ばちゅん! ばちゅん! ばちゅん! ばちゅん!!!
言うとセレニ・ダシュプールは激しく、俺のアナルに魔物製の巨ペニスを打ち付けて来た。
熱い欲望が俺の中で膨れ上がっていくのが、一刺し毎に茎を太くしていくので易々と分かった。
俺は地面に膝を付く事も赦されず、上に引っ張れた両腕をそのままに上半身を弧にし下半身を奴に突き出しガクガクと揺すられ、奴の昂りを受け続けた。そして……
『……くぅ! ……ダスぞ……!! ダス!!! ダス! ダス! ダス! ダスッ!!』
「……!??」
―ビュ……! ビュ――!! ビュ――!! ビュ――!! ビュ――!! ビュ――!! ビュ――!! ビュ――――――――!!
セレニ・ダシュプールの汗ばんだ肌を強くグリグリと尻に密着させながら体内に吐き出される精の圧に、頭の中にスパークが起きた。意識が一気に白く焼き焦がされる。
俺は力が抜けて木の幹にしな垂れ掛かり、クタリと力を無くして無機質な人形の様な身体をそのままに、後方で熱い精の放出を受けきった……。
"動けない……"、これが俺の正直な感想だ。
しかし、そんな俺に追い討ちをかける様にセレニ・ダシュプールは俺の中からペニスを抜かずに、そのまま芯の回復をみせた巨ペニスを無遠慮に打ち込んできたのだ。
―ズジュン! ズジュン! ズジュン! ズジュン! ズジュン! ズジュン! ズジュン!
「~~~~!!!??」
何度もぶつける様に力強く突き刺し、荒く引き抜く……そんな乱暴な抽挿を受けて再び大量に精を最奥に吐き出される事に抗え無い俺の身体は、身体だけどんどん奴の侵入を勝手に享受していった。
ゴポゴポと腹奥に溜まっていくセレニ・ダシュプールの大量の精……。奴の体内の熱に俺の中がどんどん犯されていく……。
それは神父様が与えてくれる幸福感とは真逆の、絶望しか俺に与えてこない物だ。
その間に受ける奴の精はとても熱い……熱いのに、俺には……冷たく冷たく冷たく冷たく……俺の内側に望まぬ快楽を与えながら支配していく……。
「……ぅうふぅう……う……うう……う……う~ぅ―……」
『何ダ。本当に泣いているノカ? ハハハッ! ハハハハハハハハハッ! サア、お前の淫乱アナルを我のカタチにしたゾ……!! ククク……ハハハ!!! ハハハハハハハハハハハハ!!』
"じゅぼん"と何度目かの射精が終わり、さすがに猛りが鎮んだ巨根を俺から引き抜き、セレニ・ダシュプールは奴の極太ペニスの太さに開いて戻らない俺の緩んだアナルを見下ろし盛大に笑いながら、自分の精液で満たした俺の腹を後ろから撫で回してきた。
そして撫でられている間に、セレニ・ダシュプールの精でポコ腹になった俺の腹の膨らみがどんどん、減って行く……。
嫌なのに。嫌なのに、この身体は"精"を……セレニ・ダシュプールの魔物の精を確実に吸収している。
「コレで確実に我のがお前ニ根付く。楽しみダナァ~。ハハハ……! クッククク……クク……ククク……」
「…………………………ぅう……ぅ……ぁ……あぅ……ふううッ……うう……」
―…………じゅ……ぼ……、じゅぼじゅぼ…………じゅぶ……じゅぶぶ……
「それにシテモ、お前のナカはとても気持ち良く、具合もイイ……。モット早くカラまぐわえばヨカッタ」
「………………ふぐぅ!? ……ぐぐッ……! ……ふッふっ……ふぁ!! ……ふ……ぅうう……ぅ……~~~……」
そして精を吸収し終えた俺のまだ戻りきっていない蕩けて大きく開いたアナルに再び巨根を悠々と突き刺し、ユサユサと身体を揺すりながら耳元で囁かれた言葉を、俺はやけに遠くから………………
………………………………感じた。
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