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第8話 月の悪逆 -4-

―…………ぱちゅん! ぱちゅん! ぱちゅん! ぱちゅん! ぱちゅん! パンパンパン! パン! パンパンパン! ぱちゅん! ぱちゅん! パン! パン! パン!……………… 『―………………、我のペニスはドウだ? ン?』 「んひゃ、んひゃぁ……! ぺにしゅ……おっき、ぃいいい~~!! きもち、いいッ! イイの! じゅぽじゅぽ、このおっきいのスキぃ……! ダイすきぃい!」 ……この甘えて蕩けた声を出しているのは………………………… …………………………………………ダレ、だ? 『そうか、…………ステア。好キか』 「はぁい……、すき、ですぅ。……セレニ・ダシュプール様の好きです~。なので……、おっきぃぺにしゅ大好き淫乱アナルに、もっともっともっともっとも~~~っと……くださぁあぁい」 ……――――――――――――――――――――――――……俺? ……事実のショックから、動揺している俺の内心など完全無視で"俺"とセレニ・ダシュプールの蜜事が目の前で展開されていく……。 『―……ステア、そろそろお前も射精したんジャないノか? 充血シたペニスの穴がヒクついテ、苦しそうにてルな?』 「しゃせー……したいですぅ……。俺……セレニ・ダシュプール様に抱えられて、おしっこせーし、"どぴゅどぴゅ"って淫乱兎のこのおしっこ穴から出したいですぅ~……」 そう言いながら、自分の興奮した充血勃起ペニスをヒクンヒクンと動かして射精したい事をアピールし、俺は上目使いでセレニ・ダシュプールにお願いしていた。 『ヨシ、シテ見せろ』 「じゃぁ、M字おしっこポーズな俺を抱っこして、"しーしー"って言ってくださいね~。えへへぇ……」 俺はそう甘えた声を出しながら、シコシコとペニスを扱いてセレニ・ダシュプールに射精を見せる為に準備している。しかもアナルからセレニ・ダシュプールの精液を垂らして、嬉々としてシコシコ中なのだ……。 セレニ・ダシュプールはそんな俺を……小さい子供にするような、M字開脚状態のおしっこポーズで抱えてきた。 抱えられて俺は嬉しそうに笑い、まだシコシコと扱き続けている。どうも違う自分を外側から見ている様な……変な気分だ……。 そしてそんな俺のウサ耳に、セレニ・ダシュプールは顔を近づけて優しい声を出してきた。 『しーしー、シー、シー……』 「あはッ! そんな耳元で……くすぐったいですよぉ……。やぁん……耳の中、舐めないで下さいぃ~。んッ、ん、んッ……! んん~……んは、はぁ……はぁ……ハァ……ハァ……。で、でそぉ、です……。んんッ! ……じゃ、ぁ…………だ、出します。出しますよ? ……ウサギおしっこ精子……、びゅーびゅーします……! ……びゅー……、びゅーびゅーびゅー……びゅ……。あは!? 出ます! 出ます! 出ます……ぅ! ……はぁう……ぅ……! うう! ……出ま……、したぁ……あああ♪」 ―びゅ……びゅびゅびゅ――――――――! びゅ――――――――!びゅ――――――――! びゅッ! びゅッ! びゅ――――――――びゅ――――――――びゅ――――――――びゅ――――――――………… 熱い白濁汁がペニスの先端から迸っている。 ……俺の精子だ……。射精、してる……。奴に見られるのを望み、嬉しそうに射精ショーをしてる………………俺……。だって……蕩けた笑顔で……射精してる……。気持ち良く射精してる……。射精に抵抗する事無く、射精してる。自分でシコって射精してる。セレニ・ダシュプールに腕に抱えられて安心して…………………… …………………………………………射精、して……る……!!! 「…………あ、アレ? ……淫乱ウサギのおしっこせーし、びゅーびゅーとまりませぇん……?あ ううう?ぅう……??」 『魔眼で解放し過ぎたカ……。……止レ』 射精が止らない事に焦り出した俺にそう言うとセレニ・ダシュプールは俺をベットの上に置くと、射精が止らない俺の尿道口に人差し指を軽く挿した。 ―…………ぷびゅ! 「……ん"ぉッ!?」 尿道口に差し込まれた指先から電流が走り、僅かな痛みを伴い俺の脳天へその電流が走り抜けた。 そしてセレニ・ダシュプールの人差し指が去った尿道口はヒクつてるものの、射精は止った。 引き抜かれた指先と俺のペニスの穴から、白い糸が伸びてシーツの上に落ちてシミを作り……。 一方、射精が止ったが尿道口から残滓が垂れ出し、こちらもシーツにシミを……。 でも、よく見ればシーツは色々な液体でシミだらけになってた。 俺とセレニ・ダシュプールの行為の痕が、所狭しと散乱してる。 そして、その中心で笑う俺……。 「どうでした? 俺の兎おしっこせーし、びゅーびゅーいっぱい出ましたよね? あはッ♪」 …………コレはもう、別人だろ……。 「いっぱぃ……いっぱぃいっぱ~~~ぁい、俺のナカにぷるぷる新鮮ウサギ精子出されてるぅう!! あはッ! あああ……気持ちイイれしゅ……ぅ~~……んんッ! んぉ! んん――ッ! あは! あははッ!」 ……だから、ナカだしに悦ぶコレも、 「ウサギ精液でお腹膨らんじゃいました! ……でも、直ぐに吸収して腹ペコになるんで……また……下さぁい……。美味しいウサギせーし、淫乱うさぎアナルに大量注入して……?」 ……本当に精液をポコ腹吸収……してる……コレも、 「俺の中、指で遊ばないでくださぁい……。やだぁ……。中でくちゅくちゅってせーえき、掻き混ぜないでくださいぃ~……折角のセレニ・ダシュプール様の兎せーえき、アナルから出ちゃいますぅ……もぉ~~……」 ……セレニ・ダシュプールに四本の指でアナルを穿られて、精液が出て行くのを拗ねるコレも、 「あッ……そこッ……そこ、前立腺……です!? ひぁ!? あ、あ、あ、ぺにしゅ、強制勃起させられちゃってます……!? や、ぁ、ああ、あああ、ぁぁん! もぉ……もぉッ……! もお、淫乱勃起汁……垂れてきました……!! ヌトヌトの……ぴゅっぴゅ……って、あぁ、ああッ!? あッ! あああ……! ぃッ……いッ! イイッ……!! きもちい~よぉ!! はうううぅ~……♪」 ……アイツに強制勃起させられて喘ぐコレも……コレもコレもコレもコレもコレもコレも……………………どれも! 全部、俺じゃない……!! ……俺じゃ、ない……………………!!! 違う! 違うぅう! 違うぅ!!! ―………………ぽろっ……ぽろぽろぽろ…… 「…………あ、あれぇ? 俺……泣いてる? 涙が止まらない……? 何で? 何で……?」 『フフフ……我は十分楽しんだ……。ソウダ……新たな呪いをお前にヤロウ』 「のろい? 俺、呪われるんです?」 俺は泣きながら、キョトンとした感じでセレニ・ダシュプールに質問してた。 『……今、我と交わった記憶をソノまま、お前に残してヤロウ。……ステア』 「記憶……を残される…………のが、呪い……?」 『この我に歯向かったお前ニ、"この記憶"をヤロウ。新たな"呪い"だ。我トノ残像に苦悩するがイイ………………ステア。デハ、…………眠レ』 「…………ぇ?…………――――……すぅ……すぅ…………」 最後の記憶の奴の声はどこか…………暗く沈んで聞こえた……。 ―…………濃密な行為の後が窺える空気が充満して部屋で、俺はべとつくベッドの上で目を覚ました。寝室を占める闇に、俺は一瞬にして勝手に身体が強張った。 これは夢……コレは夢? 夢? 夢? 夢? 早鐘の様な心音に、更に鈍痛が加わる。胸が痛い。痛い。痛い。身体のどこよりも………………………………心が痛い。 ―……本当に夢なら、良かった…… ……"まだ"、良かったのに。 部屋に漂う空気と……ベッドのシーツに残るたくさんの体液のシミの痕……。 残酷に残された行為の記憶とアナルから垂れ出るセレニ・ダシュプールの精液。 そして…………奴の精子で膨れた腹が俺の現実逃避を……一番、許さなかった。 「………………」 俺はそのまま仰向けになりながら、顔を覆って声無く独り……………………………… 泣いた。

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