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第11話 太陽の包容 -3-

「……神父様の服……。俺には少し大きいみたいです……」 袖が長くて指先の方しか出ない……。捲くれば済む話だけど、目に見える形でこうも違うんだなぁ……。 適当に袖を捲くりながら、俺はゆるいこの幸福な空気を噛み締めていた。 神父様の部屋に泊まった朝、俺は神父様の服を着た。 まぁ、神父様の服……と言っても、簡単なローブだ。 昨日、俺はこのまま神父様の元に止まり風呂と服などを借り、今は朝食の卓で神父様の手料理を口にしている。 何か……幸せ……。 勝手に頬が"にへ"と緩む。 不謹慎かもしれないけど……俺、すげぇ……幸せ……。幸せです、神父様……。 でも、俺の中には……もう一人の奴に善がる俺が……いて……。 その事を思うと、俺の中にセレニ・ダシュプールが現れ、赤い瞳を煌々とさせて俺の身体を……………… ―…………人形の様に甚振り扱ってくるんだ……。 「……祈りを捧げていたか、ステア?」 「…………はい、神父様。でも、俺は……祈りと言うか……"許し"を請うてました」 俺はあのセリニ・ダシュプールに犯され続けていた事を、夜の聖堂の神様の前に跪き……許しを請うてた。 「……なぜ"許し"と答える?」 「…………俺……、術でも……自分からあの兎の魔物を何度も求めてしまいました……」 神父様の質問に俺は……泣き出しそうになるのを何とか押さえて、答えた。 「そうかもしれないが……。お前は悪くない……悪くない、ステア」 「でも、でも……! 俺は……神父様以外と……あんな、交わり……い、イや、です……! あの……あんな自分がイやなんです!」 奴を求める甘えた声、台詞、善がる腰に求める唇に、蕩けた思考に……全部、全部、全部……嫌だと……!! セレニ・ダシュプールに支配されて、屈している自分が……俺は……俺は……。 「……ステア……」 「神父様……神父様……。俺を……許してくれますか? 本当は、神様じゃなくて………………俺は神父様に許して欲しいんです……!!」 「………………………………………………」 そんな俺の叫ぶ告白に、神父様は無言で俺を抱き寄せて、頭を何度も撫でてくれた。 そして…… 「俺の部屋に行こう」 神父様は俺の耳元でこの台詞だけ言うと、俺の返答は求めずに手を引いて歩き出した。 「ステア……後ろを慣らす為に、俺の指をしゃぶってくれ」 「……はい、神父さま……んちゅ、ちゅぷ……ちゅぷ……んぁ、……ん……ん……」 部屋に着くなり突然、目の前に出された神父様の指を俺は口に……含んだ。 もう……この部屋に連れて来られた意味を考えると同時に、神父様の指をしゃぶった後に待っている行為に頭が飛ぶ。 神父様の指に舌を這わせ、徐々に口内に招き入れる本数を増やしたり、口から出して舐めたり……。 自分がこれで……解されるから、とかではなく、純粋に神父様の指を愛しく全て舐めた。 「……ん……。……ッ……ぁ……んあ……んん……」 「…………ステア、もう十分だ」 神父様の呼び掛けに「はい」と返事をして、俺は神父様の指を放した。 その際、俺の舌と神父様の指に銀糸が伸び、窓から差し込む月光に一瞬光り、そのまま下に垂れ落ちた。 「ステア……俺はお前の欲しがる許しを与えよう」 「神父様……」 「お前の内側から、セレニ・ダシュプールとの忌まわしい記憶を俺が塗り替えてやる。良いな? ステア?」 「なら……お、俺の……全部、全部を……神父様の好みに開発して……下さい……」 そして俺は神父様にアナルを解されながら、荒く息を吐き、その身体に縋りながら耳元で喘ぎ声を上げ続けた。 神父様の膝の上に跨って座り、俺は四本分の指を出し入れされながら、もどかしさに身体が揺れ、喘ぎと懇願を繰り返すのだ。 「しん、ぷ、さ……、ま。俺のナカに……んんッ……! ほしいよぉ……神父さま、神父様……! ぁ、あ……。神父様のおっきぃ……ペニス、淫乱兎にくださぁい……はぁ……はぁ……。下さい……、くださぁいぃい……」 「……分かった。……それじゃ……じっくり、俺のでお前の中を可愛がろうな、ステア」 ―……ッぷ……ぐにゅ……にゅ……にゅ……ぎちぎちぎちぎちぎち……ミチチチチチ…………ィ……………… 「……ぁ、あ……神父様のペニスが……俺の中に…………。来てくれた……!」 「何度でも、お前の中を俺ので可愛がってやるよ、ステア。これからも、ずっと、ずっと………………」 「あ、あぅ! 神父様……うれしぃ……俺、俺のナカ……どんどん好きにしてください…………もっと、好みに開発、して……」 ゾリゾリとナカをペニスで撫で可愛がられ、神父様の台詞に俺は更にゾクゾクとした快感が内部から競り上がってきた。 そしてそれは直ぐに先走りとして、俺のペニスからプクプクと溢れ出してく。 「神父様のペニス大好きな淫乱兎のアナル……、たくさん、たくさん、たくさん、たくさん……調教してくださぁい……。んッ。んん……んんぅ……!」 言いながら、俺は自分の台詞に興奮してきた。 「神父様のペニスに形に俺のナカ、調教してくらはい……ッ!!」 "はぁはぁ"と荒い息を共に、俺は後方の神父様へ欲望をぶつけていた。 すると神父様は一層、俺への密着が増す様な腰使いで穿ち始めてくれて……。 「ぁ……あぅ……! 激しぃ……!! これ、これぇ……! 俺のナカ、神父様のペニスに形、に……なってくよぉ!? なるぅ! なるよぉ!! ぁ、ああッ……」 「なら、俺……専用アナルだな、ステア?」 「はッ……はい! 神父様専用のアナルですぅ!」 「……良し、なら、俺専用だと……誓いの言葉をしてみろ、ステア。したら、お前のナカにたくさん御褒美をやろう……」 「!!!」 俺のはこの神父様の言葉に、快感に伏しがちにピクピクしてたウサ耳を雄雄しく"ピン!"と縦に伸ばした。 だって、御褒美! 神父様の御褒美は言葉内容から、絶対"ナカ出し射精"……。神父様の精子……。 欲しい。欲しい。欲しい。欲しい。欲しい。欲しい。欲しい。欲しい。欲しい。欲しい。欲しい。欲しい。欲しい。欲しい。欲しい…… ……俺、メチャクチャ神父様の精子欲しい!! 「……し、神父様に調教済みの淫乱な兎アナルはぁ、し、しんッ、神父様専用……れすぅ! 他は……受け入れません……!! 形がッ……合いません……からぁ!!!」 即座の俺の言葉に、神父様は激しく抽挿をする事で俺に……御褒美を予感させてきた。そして…… 「ステア……よく言った……! ほら、御褒美に俺のをたくさんやろう……! 飲め、飲むんだ……!」 「んぃいいッ! 神父様、神父様のごほーびせーし! 御褒美せーし、神父様専用アナルでゴクゴクしましゅ……!!」 「ステアッ……!!!」 ―ぶびゅ……ッ! ぶびゅ! ぶびゅー! ぶびゅー! ぶびゅ~! びゅうびゅう!!! ぶびゅ――~~~ッ!!!! 「――――~~~~ッ!!!?」 昂り加速状態で俺は神父様の精液で内部を射抜かれて、あまりの快感に意識を派手に飛ばした。 ドクドクと吐き出される白濁の熱の広がりと、内部に深く刺さってるペニスの律動に、俺はある意味、"瞬殺"、されたのだ……。 「―……ステア…………てる……お前を…………から、完全に解放しよう」 「……ぇ……ぁ……?」 意識を飛ばした復帰直後で……よく聞き取れない……。 それにしても……。後ろから抱っこされた形での、神父様の腕の中……温かくて気持ち良い……。安心する……。 「ステア……眠いなら寝ても良いぞ。俺はここに居るから……」 「……はい……………………」 何かと聞き返す前に神父様から眠りを提案され、俺はそ言葉に誘導されるまま瞳を閉じ、身体の力をへにょと適度に抜いた。 そして神父様と繋がったままの状態で、内部から湧き起こった…………眠気に安心して身を委ねた……。

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