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第12話 星の寝所 -1-
「神父様、その格好……は?」
「ステア、お前の呪いを祓おう」
いつもと違う、趣向を凝らした……その法衣は……? 神父様?
俺の質問に神父様は答えになっていない答えをくれ、やや戸惑い気味の俺の手を取り教会から森の更に奥へと脚を進めた。
そしてサワサワ纏わり着く膝丈の草間を抜け、俺は神父様に遺跡めいた空間に連れてこられた。
何か無造作に見えて意味有り気に転がってる大きな石群……。
そんな事をキョロキョロと周りを確認していた俺に、神父様はこんな言葉を……
「―……さ、ステア、服を脱ぐんだ」
「……ここ、で……?」
ま、まぁ? 俺は神父様と一緒なら……どこでも大体大丈夫だけど……?
それに周りの気配を探れば、とりあえず俺達以外は居ない様だ。
「ぬ、脱ぎます……ね……?」
「ああ。脱いだら、そこの岩に俺に背面を向けて四つん這いになるんだ」
俺は服を脱ぎながら短く「はい」と答えて、上着のボタンを外していった。ちょっと……手が震える……。
そして脱ぎながら神父様の舐める様な視線を感じ、俺のペニスが反応を始めて……脱ぎ終わる頃には完全勃起状態で先走りが勝手に地面に落ち、透明なシミを作った。
服を全て脱いで全裸の俺は、今度は神父様の指示に従って、指定された平らな岩の上で神父様に背面……尻を突き出す形で四つん這いになった。
……この高さ……神父様の顔の位置に丁度良い……?
そんな事を考えていたら、神父様は急に俺の尻たぶを左側に開き、アナルを更に露出させてきた。
そして驚いた俺が逃げ無い様にか片腕で太股を抱える様にして、俺のまだ閉じた状態のアナルに神父様の熱く弾力の有る舌が触れてきた。
「……ん、ん、ん……ちゅ、ちゅ…………れろ、れろ……ッ……」
「あ、あ……うそぉ……? 俺のアナル、神父様に舐められて……る? ん、んんッ……はぁ、はぁ、はぁん……んんッ! ん! んッ!!」
な、何、コレ……急すぎるけど、う……嬉しい。……嬉しい……。
「はッ……あぅ……! っ……しんぷ、さま!?んんっ……」
…………けど、やっぱり恥ずかしい。恥ずかしい。……恥ずかしいけど、嬉しい……。
俺、そんな感情ばかりぐるぐるしてまともな考えに行き着かない……けど、やっぱ嬉しい……。
「今日は俺がたくさん舐めてやる。……ん、ん……ステア……んんッ……」
「しんぷッ、さまっ……! ぁ、あ……ッ。しんぷさまぁ……」
神父様に舐められて既に育っていた俺のペニスが、歓喜を露にして跳ね踊り、先走りが増加して……岩肌をどんどん濡らしていってる。
―ちゅぶ! ちゅぶぶ……
「ひぃ……は……ぁああッ!?」
「……ん、んちゅ……ちゅ……」
え……? 今度は、神父様の熱い舌が……俺のアナルの中……舐め始めてる!?
アナルから垂れる神父様の唾液が、俺の肌を伝って岩肌に落ちてくのが分かる……。
俺はあまりの状況と刺激に頭が一気に霞がかり、口からは「はぁはぁ……」と荒い息を零しながら涎を溢れさせ、何かを求める様に舌を突き出し小刻みに動かしていた。
「ふぁぁ……あ、ぁ、んんッ、んく! んんッ……! はぁ……はぁ……ん、ん!」
「……どうだ、ステア。気持ち良いか?」
「……~~~ぅ、う……! ん! んんッ!!」
俺は気持ち良さに声が出なく、何度も頷く事で神父様に状態を伝える。
どうしよう? どうしよう? 逆にされる立場って……こんなに気持ちイイものなのか!?
大好きな神父様に触れてもらっていると……手や舌……唇の感触が分かる度に、俺の中が快感に震えてざわめく。
心地良さに緊張と弛緩の矛盾が同時に起きて、俺はもどかしくて涙が出そうになった。
そんな快感に息が上がってきて、四つん這い状態を維持しながら片手で自分でペニスを扱き始めた俺に神父様は岩から降りて来るようにと言葉を掛けて来た。
そして今度は、別な低く平らな岩の上に俺をここでも四つん這いにされ、「俺が気持ち良く出させてやるからな、ステア?」とペニスを触ってきた。
俺は神父様の言葉に頷きながら視線を岩肌に落とし、ある事に気が付いた。
あれ……? 岩肌に何か……文字らしき物が書かれている様だけど……?
俺の意識がそっちの方に逸れていた時、今度は神父様は舌で解された敏感アナルに、指を入れてきて……。
その指が俺のとある場所を"ぐぃ"と押してきて、俺は自分のペニスに一瞬で放出の快感を味わわされた。
―ぷしゅ! ぷしゅあぁ!! ぷしゅ……びゅ、びゅぅうびゅッうう、ぷしゃぁああぁ…………!
「…………ん……ひぃいいん……! おしっこみたいにウサギせーし、出ちゃッ……!? ……神父さま、神父さまぁ!」
神父様からの前立腺刺激で、俺はウサギ精子を白い小便の様に撒き散らし、腰をビクンビクンと揺らしながら長々と神父様の前で垂れ流した。
"ぎゅッぎゅッ"って中から前立腺を押されると、それに合わせて"ぷしぷしッ"とウサギ精子が俺のペニスから迸る。
それからアナルにペニスの直接の挿入は無い、神父様からの指での奉仕で俺は何度もイキ、狂った様な嬌声を上げ続けた。
「―~~ぁン、はぁン! あん……っ、んく、んんんッ! また出ちゃうよぉ……淫乱兎ぺにしゅから、快感せーし、止まんないぃいいいッ……!」
魔眼の呪いで淫乱改造体の俺の身体は、本当に不思議なくらい射精可能だ。
神父様のアナル弄りに今日……何度、射精をしたか分からない。
……分からない位、連続射精で身体がガクガク蕩けていた時、神父様の今までの優しい声が急に厳しくなった。
「現れたな……。覗きは即刻、止めてもらおうか」
「………………ぇ?」
俺を背に何かから隠すように立ち上がり、神父様は前方の木立へ声を発した。
すると、一見何もない木立の闇が歪み、そこから白いウサギ男がユラリと現れた。
『―…………ステアの濃密な性臭と淫靡な善がり声で、我の興味を引くトハ……』
「セレニ・ダシュプール……!?」
「やはり来たな、色欲狂の魔兎…………」
神父様の言葉に不機嫌そうに『フン……』と鼻を鳴らして、俺達の前にセレニ・ダシュプールが姿を現した。
赤い瞳を歪ませ、奴は俺……では無く、神父様を捉え続けている。
「……………………」
『……………………』
……え―――……っと? この流れは……? 裸の俺はどうしたら……。
俺の戸惑いを無視して、神父様とセレニ・ダシュプールの距離は縮まっていき、対峙する形であと数歩の所で動きを止めた。
『ソレで? 我に何か用カ? 青尻神父』
「―……うるさい。伊達にこの年齢で聖職者としては俺一人で……魔物も引き寄せられる聖域を任されてなんだよ。この、色狂い兎!! ステアを弄ぶのは、即刻……止めろ!」
『フン……。ステアは行く行くは我の番にするのダ。弄んでナドおらン。……そんな我からステアを奪ウ気なら……お前の灯火をステアの目の前デ無様に消してやルぞ……! お前みたいナ聖職者は、教会内で大人しク神に尻尾を振るノニ徹してればヨカロウ!』
「何だと……ッ! 戦闘系で無い聖職者だからと…………本当の戦闘能力を見くびるなよ……!」
そう言い合った直後、神父様は法衣の中から蔦の絡まった古めかしい短めな杖を取り出し、巨大な光球をその杖の先端に出現させた。
一方、セレニ・ダシュプールは本来のウサギ頭の魔物に姿を戻し、こちらはこちらで青銀の靄を纏い始めてる。
不味い……二人ともヤル気だ……!
「神父さま……俺も一緒に闘い……。あれ?」
そして…………俺は岩から降りようとして、降りれないのに気が付いた。
周りを見れば、岩肌のあの文字が光り、浮き出ている……。
浮き出たこの完成された状態なら……今なら、これが何なのか分かる。
これが古代文字だと……! そして、この岩全体に結界魔法が施されていると……。
「そ、そんなぁ……。古代語の結界……魔法……?お、俺……じゃ、解けない……かも……」
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