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第2話

龍之介は高校生になってから、女子にモテるようになった。あの、のろ臭い話し方と急に伸びた身長、少しばかりいい面が女子に受けるらしい。だけど何故か付き合っている様子がない。 俺にはどうでもいい事なのに、たかちゃんが俺に龍之介の近状を話してくるから知ってるだけだ。それにそこまで龍之介に興味がなかった。 あんな龍之介を見るまでは…… 龍之介にゲームを借りに行った日。チャイムを鳴らしたのに応答がなく、玄関が開いていて不審に思いながら龍之介の部屋に行った。少し開いている龍之介の部屋を覗くと、驚愕の光景を目にした。 今まで見た事ない龍之介の雄の姿だった。 ベットで相手の片足を抱き抱え、思ったより逞しい龍之介の身体に目を疑った。そして激しく腰を打ち付ける上気した顔は、まるで別人だった。しかも相手は男で目と口は塞がれ、両手は縛られていた。 龍之介が耳元で、なにかいいながら相手を攻めると、塞がれた口元からくぐもった声が漏れる。相手は抵抗するどころか、それを愉しんでいるように見えた。 俺は性に対して興味がない。生で見たのもヤった事もない。あまりに衝撃的な出来事で、慌てて家に帰った。 なんなんだあれ!! 龍之介はホモで変態なのか? あんなに女子にモテてんのに?

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