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第425話
ねっとり舌を絡めながら、強弱をつけて吸い上げられれば、頭の中は白く霞んで、全身がゾクゾク震える。
「あっ、ぁ……はあっ、ん」
正和さんは俺のソコに手を添えたまま、もう片方の手で自分の髪を耳にかけた。邪魔にならないようになのか、両方の髪をそうすると、ちらりと見上げてこちらに視線を寄越す。
その仕草でさえ魅惑的で、腰骨の奥がズクンと疼いて、涙で濡れた瞳を揺らした。
「あっぁ、入れな、で……、あぁあ……っ」
舌先で先端の割れ目をこじ開けるように舐められて、かぶりを振る。蕩けるような快感がそこからじゅわじゅわ広がって、怖いくらい気持ちいい。
「こーら、俺の頭に擦り付けないの」
前屈みになって胸を押し当てていたことを指摘され、慌てて体を起こすけど、優しく、激しく、絶妙な力加減で責められたら、上半身はあっという間に元の位置に沈んだ。
投げ出した脚を彼の背中に回して、唇をぎゅっと噛み締める。
「あぁぁ……、っ、出る…でちゃ……ん゛ーーっ」
未知なる快楽に翻弄されて、じわりと溢れた涙が正和さんの髪を濡らした。
「おへほふひひはふお ?」
「ぁ、だって、離し――いぃく、いっちゃ……ひっ、あぁあぁん……っ」
体をびくん、びくん、と震わせて、彼の口の中に熱い飛沫を打ち付ける。そんなつもりはなかったのに、初めての口淫は気持ち良すぎて、我慢なんてできなかった。
「――ほら、脚開いて」
けれど、そんな余韻に浸る間もなく、片足を上げられて、そっと蕾を撫でられる。濡れた指でそこを突ついてくる彼は、何事もなかったような顔をしているが、吐き出した様子はない。
「飲んだの……?」
「ふふ、いつも純がしてくれてるからお返し。……舐めたのも、飲んだのも純が初めてだよ」
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