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第432話
「だめっ、だめっ、あっ、ん゛ーーっ!」
裏筋を伸ばすように扱きながら先端を捏ね回されれば、頭の中が真っ白になって動けなくなった。気持ち良すぎてどうにかなりそうで、はあーっと熱い吐息を零して睫毛を濡らす。
びくん、びくん、と腰を震わせて、彼に泣きつくけれど、彼は目をスーッと細めて楽しそうに笑みを零した。
「ほら、動いて?」
「あっあぅ、だめっ、ああうっ……っ」
全身がゾクゾク痺れて動けない。それどころか少しでも動かされたら、おかしくなりそうなのに、彼は容赦なく腰を回してくる。グラインドするような動きに、イイトコロが擦られて、悲鳴のような嬌声をあげた。
「ひっぁ、っ! も、ゆるし、おねが…ああっ」
「こーら。ちゃんと動いて」
「むりっ、むりぃ…うぅ…っ」
前屈みになって彼の胸にもたれ掛かろうとすれば、彼は男根を苛めるのをやめて、下から支えるように手を握ってくる。そのせいで体が押し戻されてしまい、再び体を起こすこととなった。
そのまま嬲るように突き上げてくるものだから、たまらない。内壁が彼をきゅんきゅん締め付けて、体を小刻みに震わせながら、倒れそうになるのを必死でこらえた。
「も、だめ……っ、いく」
「だーめ、我慢。一緒にイこう?」
「はぁっ……ん、そんなに、いっぱ、がまんできない……っ」
「何度もイってるくせに何言ってんの」
正和さんはクスクス笑って、絡め合った指をスリスリ撫でてくる。まるで全身が性感帯になったかのように敏感で、軽く撫でられただけなのにイキそうだった。
「俺ももうすぐイきそう」
「ほん、とにっ……?」
「うん。だから頑張って」
「あっぁ、はっ、あうう……っ」
からだ中が痺れて意識が朦朧とする中、一生懸命に腰を動かす。力が入らなくてあまり大きく動けないけれど、彼が気持ちよさそうな顔をするから頑張った。
「だめっ、いく……まさかず、さっ、あぁっ」
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