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いじわる彼氏とハネムーン 482
「ぁっ、やっ……待って、中にひと、が、あうっ」
部屋の掃除をしている清掃員の姿が目に入り、胸がドキっと跳ねる。
窓に背を向ける形でビーチベッドが置かれているから、大事な所までは見えないはずだが、こんな体勢、何をしているのかなんて一目瞭然だ。
だが、やめさせようと慌てて頭を押したが、正和さんは取り合ってくれそうもない。それどころか彼は気にする素振りもなく、先端のピアスをコロコロと転がすように舌で擽ってくる。
「だめ、だめだって」
歯で咥えて軽く引っ張られたら、僅かな痛みと快楽に支配されて、容易く服従させられてしまう。
体をビクビク震わせて、前屈みに背を丸める。
「ふっ……ぁ、まさ、かずさん……っ」
「興奮してるの? ガチガチだね」
「ちが、う……やだ、見られちゃ、はっ、それ、やぁあっ」
ピアスを押し込むように鈴口をぐりぐりされて、脚がガクガク震える。舌が触れている所のみならず、ピアスが繋がっている所全体に刺激が伝わって、ぞくんと下腹部が熱くなった。
尿道プラグとは違った感覚におかしくなりそうで、イヤイヤとかぶりを振る。
「……じゃあ、こっちの水着も着てくれる?」
代替案だとでも言うようにそう言って、先ほども見せられたエッチな水着を指差す。だが、そんなの着るくらいなら裸のほうがマシだ。
「着るわけ、ないじゃん」
「ふーん。なら意地悪しちゃお」
彼は唾液で濡らした指を蕾に突き立てて、容赦なく中をかき回してくる。クニクニと指の腹で引っ掻くように手前に曲げられるとイイトコロに当たって堪らない。
下腹部の熱が膨れ上がって、瞳にとうとう涙が浮かぶ。
「で、る……でちゃ、う」
「出したらお仕置き」
「じゃ、離し…て、もっ……あっあぁ、あぁう…っ」
必死に堪えたが、前と後ろを同時に攻められて、呆気なくイってしまった。
けれど、彼は少し驚いた様子で口を離す。
「……へえ。出さずにイったの? 偉いじゃん」
感心したようにそう言うが、彼は先端を軽く握ると皮を引っ張るように上下に動かし始めた。正和さんの攻め方は本当に容赦ない。
「やっ、待って、だめ……だめ」
一度は射精を我慢したが、次は難しい。ぎゅううっと正和さんの手首を掴めば、彼は楽しそうにクスクス笑う。
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