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いじわる彼氏とハネムーン 487
「ち、くび……っ」
「うん?」
「こすって、指でぐりぐりして」
「……それだけでいいの?」
耳を覆っている手をそっとどけられて、誘うように囁かれる。それだけで、全身がじん……と痺れて力が抜けた。
「なめ、て……ゆびで、もっと、つよく、っああっん」
両方の胸をそれぞれ指と口で刺激されて、背を仰け反らせながら甲高い声をあげる。
彼は淡い桜色をなぞるように舌でくるりと舐めて、尖らせた舌先で中心を弾く。その刺激にたまらず腰を揺らして、先走りの蜜で水着はぐちゃぐちゃになった。
「気持ちいい?」
「い、い……きもちぃ、っ」
「じゃあ、もっと良くしてあげる。手はここね、動かしちゃダメだよ」
彼の頭を掴んでいた手は離されて、降伏したように両手をあげるポーズをとらされる。意図が分からず頭にハテナマークを浮かべたが、その場から手を動かさないというのは想像以上に大変だった。勝手に動きそうになる手を抑えるためにぎゅっと拳を握る。
「あっあっ、はあん……っ」
ぷっくりと熟れた尖りをじゅるじゅると吸われ、もう一方は指先で何度も弾かれる。
「は、あ…っ、いく、ぃくっ、あぁ…っ」
あと少し、そう思ったとき、指先で尖りをきゅっと摘ままれた。同時に、口腔で愛撫されていた方は咬まれて、そのまま尖端を厭らしく舐められる。
「は、あぁああん……っ」
歯牙と舌の巧みな淫戯で追い詰められて、呆気なく絶頂を迎えた。散々焦らされたせいか、あるいは胸だけでイったせいか、下腹部が細かく痙攣して、蕩悦 の波はおさまる気配がない。
それなのに彼は容赦なく、脚をひらいてくる。水着を少しずらすと、先ほど運ばれてきたケーキに手を伸ばし、掬い取ったクリームをそこに塗り始めた。
「な、なにして……!」
恥ずかしさのあまり、全身がかあっと熱くなり、言葉が詰まる。
「純の精液使ってもいいけど、それだけだと痛いでしょ?」
まさかこの為にケーキを注文したのだろうか。さすがにそれは考えすぎか、なんて思案しているうちに、蕾に二本の指が入ってきて、拡げられる。
「んん……っ」
「まだ柔らかいね。これなら入りそう」
そう言ってクリームを追加すると、三本の指で内壁を優しく掻き回す。
「ぁ、いってる、いってるからっ、動かさ──ああうっ」
「もっとイっていいよ」
「ひっ、あぁ……も、やだ、正和さんのいれ…て、ゆび、やだ…っ」
先ほどから中途半端にイキ続けているせいか、体が甘く痺れたままで満足感は一向に得られない。早くハッキリした絶頂を迎えたくて強請れば、彼は待ってましたとばかりにニヤリと笑う。
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