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~甘い誘惑~ 13

「なら、もっとタノシイ事でもしてみようか」  彼は小さなビンを取り出すと、中に入っているローションを双丘の狭間にたっぷりとかける。その冷たい感触にまた身を竦めるが、彼の指が蕾へゆっくり入ってきて、体を強張らせた。 「……っ」  違和感に顔を歪めるが、そんな事にはお構いなく指を奥ヘと突き進めてくる。 「ぅ、気持ちわるいぃ……」  体の内を触られるという初めての事に、恐怖と不快感で唇を噛み締める。 「すぐ良くなるよ」  何かが入ってくるべきではないそこを指で触られると、とても気持ちが悪い。良くなるとは思えないし、なりたくもない。 (まだ女の子ともしたことないのに……。てか、そこに指いれるって事はまさか……)  男同士の性行為がどういうものなのか、なんとなく想像できてしまって青ざめる。 「やめ……やだ、やめろ」  暴れて逃げようとするも、彼に腕を頭上で押さえつけられた。  左手で俺の腕を押さえ込み、右手で蕾を弄っているから、必然的に仰向けの俺に跨がる形となり、顔の距離も近くなる。 「じゅーん、言葉遣い。やめろじゃなくて、やめてくださいでしょ」  そう言って唇に触れるだけのキスを落として、中を探るように指を動かす。 「やだ、やだ……あぁ……っ」 「イイトコ見つけちゃった~」 「ち、違っ……ひぁ、あう……んんっ」  中のある一点に触れられると、ゾクゾクと快楽が這い上がってくるような感覚に襲われる。抑えようとしても口からは甲高い嬌声が上がり、いやいやと頭を左右に振った。  その様子を見た彼は満足げに微笑み、指を二本に増やして解すように厭らしく動かしてくる。 「んっ、やだ……お願っ、も、やめ、やめてくださ……っ」 「やめちゃっていいの? しっかり慣らさないと初めては凄く痛いよ」 (そーゆう意味じゃないのに)  この行為自体をやめて欲しいのに、彼がやめてくれる気配はない。どうしたらやめてもらえるか考えていたら、二本の指が同時に引き抜かれた。  安堵したのも束の間、また俺にとっては恐怖でしかないことを言う。 「純は、指が嫌みたいだからローター使おっか」 「……ローター?」 「そう、さっき見せたやつ」 「これこれ」と言って、さっき見せられたピンク色の器具を出した。その使い道は謎だが、絶対良くない物だと言うことはわかる。 「いや!」  また逃げ出そうと暴れれば、彼はそれが気に入らないらしく睨み付けてくる。その冷たい瞳に背筋がゾクリと凍って、獣に捕らえられた小動物のように震えて動けなくなった。 「我が儘ばかり言うなら手加減しないよ」  低く強めの口調で言われて、恐怖で喉がカラカラに乾く。

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