23 / 494

第23話

「ん、やぁ……ぁ」 「嫌じゃないでしょ?」  彼は唇を離すと、俺の事をそっと押し倒して、胸の飾りを弄り始めた。指先で優しく撫でて、ぷっくりと勃ってきたそれをクニクニと捏ね回す。 「はぁ、ん……ふ、ぁ」  思わず背を仰け反らせれば、意図せぬ形で彼の前に突き出す事となり、彼はニヤリと笑って、胸の尖端に、ちうっと吸い付いた。飴玉を舐めるように舌先で転がされると、言いようのない感覚が這い上がってきて、下腹部に熱が集まる。自身がズキズキして苦しくて、思わず彼の腹部に擦り付ければ、カリッと胸の尖端を軽く噛まれた。 「あぁっ……っ、はぁ」 「やらしい……乳首もこんなに勃たせて、女の子じゃないのに胸なんかで感じて。もしかしたら、後ろも濡れるんじゃないの?」  スーッと細めた目で蔑むように見られて、背筋がぞくりと震え、中心部には更に熱が集まる。罵るような言い方なのに、その言葉にさえ感じてしまう俺は、どうにかなってしまったのだろうか。  キスをされ、胸を弄られただけなのに、中心部は痛いくらいに勃ち上がっていて、早く弄ってもらいたくてたまらない。それなのに、彼はなかなか胸から手を放そうとしなかった。捏ねまわし、潰すように揉んでは、引っ掻いたり、円を描くように周りをなぞったりして、焦らしている。  はっ、はっ、と浅い息を洩らし、はしたなく腰が揺れるのを抑えられない。心も体も、彼が起こす快楽の波にたんたんと呑まれていき、理性と共に羞恥心も薄れていく。 「はぅ、っ……も、やだ、ぁ……」  とうとう堪えきれなくなり、自分で弄ろうと手を伸ばす。しかし、その手は彼に捕まってしまい、両腕を後ろで一纏めに縛られてしまった。 「ぁ、なんで……」 「これからは俺の許可なしに勝手に触ったり、イッたりしたらダメだからね」  そう言った彼の顔はどこか楽しげで、涙袋がクッと上がり口角もニヤリと歪んだ。  彼は俺の体を少し起こすと、背中に左手を添えて、俺の顔を見上げながら乳首をペロリと舐める。 「や、ぁ……んん」 「何が嫌なの? 好きでしょ、こーゆうの」  彼の右手は太ももをさわさわと撫でさすった後、流れるような動作で臀部を撫でて蕾をつついた。ピクンと跳ねる俺を見て、指をゆっくり浸入させてくる。 「や、め……んん、やだ、やだ……こわい、から」  首をふるふると横に振って、涙目で訴えれば、彼は苦笑して俺の目元にキスを落とす。 「煽ってるの? そんな可愛い顔されると我慢できなくなる」 「ん、煽って、なんか……ぁ」  煽ったつもりなんてないのに、クスクス笑った彼の顔は少し辛そうで、本当に我慢しているようだ。

書籍の購入

ともだちにシェアしよう!