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第35話

 彼は目線を下に移し、小馬鹿にしたように鼻で笑う。 「少し胸を弄っただけなのに、こんなに濡らして……やらしい」  男根の先端は、白いエプロンを濡らして透けており、恥ずかしくて顔を真っ赤にする。  彼は俺の体を優しく起こすと、向かい合うよう座らせてエプロンを外した。外したそれは床に放って、胸をチロチロと舐め始める。 「はぁん……っ、あっぅ、んん」 「可愛い」 「はぁん……も、やだっ、イき、たい」  ピタリと胸への愛撫がやんで、名残惜しくて思わず声をもらせば、彼はクスッと笑って頬を撫でてくる。  そして、おもむろに立ち上がりズボンのチャックを下ろすと、下着ごと脱いでしまった。再び目の前で胡座をかくように座り、半分勃ち始めてるそれが目に映る。 「舐めて」 「どう、やって……」  そんなとこ舐めたことないから、どうしたら良いのか分からない。 「歯をたてないように咥えて、自分の気持ち良いと思う所を舌で刺激してごらん」  彼の中心に顔を(うず)め、それをそっと口に含む。 「ん……っ」 「素直だね」  彼は嬉しそうに笑って優しく頭を撫でてきた。  言われた通り、自分だったら気持ち良いだろうと思うように刺激する。表情を伺うように見上げれば、彼の男根は一段と大きくなった。 「ん、上手」  彼の男根を咥えているだけなのに自分も感じてしまって腰を揺らす。おそらく媚薬のせいなのだろうが、もしこれが薬のせいじゃないなら立ち直れる気がしない。  口の端から唾液が零れそうになるのを抑えようと啜ったら、卑猥な水音が響き恥ずかしくなった。 「んっ、ふ……んん」 「っ……」  彼のソコはだいぶ大きくなってきて、一生懸命やっていたら歯が当たってしまったのか、彼は顔を顰める。 「ぁ、ご、ごめ……んぐっ」  慌てて謝ろうと口を離すが、離れる前に後頭部を押さえられてしまったので喋れなくなる。  ごめんなさいと心の中で謝りながら、彼の顔を見上げると想像していた怖い顔ではなかった。 「いいよ、初めてだからね。続けて」  そう言った彼の顔は少し余裕がなさそうで、感じてくれてるんだと思うと自分の中心にも熱が集まった。  頭を上下に動かして追い上げ始めると、彼は息を詰めて、俺の頭を離して口から抜く。 「え」  突然の事に間抜けな声をあげた直後、顔に生暖かいものをかけられた。  指先でそこに触れると白濁した液がついていて、指と頬の間は糸をひく。彼はそんな俺を見ながら、ニヤッと口角を歪ませて、楽しそうに言った。 「たまらないな、その顔。凄いイジメたくなる」

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